そろばん学習

2022/09/09

計算力を高める!小学生からできるトレーニング方法

小学校からの勉強はもちろん、定期テスト、受験にも必要となってくる力が「計算力」です。計算力はただ算数や数学の勉強の上で必要となるだけでなく、子どもが将来生きていく上でも重視される能力として今注目されています。

この記事では、計算力の概要や計算力の必要性、計算力の高い人の特徴、さらに計算力を高めるためのトレーニングや方法について解説します。

計算力とは?

計算力とは、数字を理解し計算する能力のことです。計算と言えば算数や数学などの勉強面で活用するイメージが強いですが、時計を見る、買い物をする、時間とペース配分を考えるなど、日常生活を送るうえでも計算力は使われています。

ふだんの生活でも計算力は密接に関連しているため、生きていくうえでも重要な能力であることが分かります。

 

計算力を高める必要性

計算力がなぜ将来的にも必要となるかの理由を解説します。

 

①算数・数学に強くなる

計算力を身に付けることで、算数や数学に強くなります。算数や数学は学年が上がるにつれて、内容が複雑化します。けれども、基礎は計算さえできれば解ける問題がほとんどです。計算力が身に付いていることで基礎の部分は解けるため、算数や数学の内容が複雑になっても余裕を持って取り組めるでしょう。

 

②理数脳を鍛えてITやAIの技術進化に対応できる

ITやAIに代表する科学技術が進歩する中で、国家としての競争力を上げるためにも科学技術開発の力が求められています。そのため、ITやAIなどの情報社会で活躍できる理数的な素養を持つ人材を育てる「STEM教育」が各国で重視されるようになりました。STEM教育でも必要となる理数脳を鍛えるためにも、計算力は重要です。

 

かつてよりインドは理数教育を重んじている国ですが、現在すでにアメリカのIT企業トップがインド人で占めているという現状があります。インドと日本の教育を比較すると、日本の義務教育は子供が6歳を迎える年であるのに対して、インドは1年早い5歳時です。さらに日本の小学校1年にあたるインドの2年生の時間割では、1週間40コマの授業数のうち、算数と理科で12コマ、IT授業に2コマと語学に11コマと理数と語学を重視したカリキュラムとなっています。さらに子供が興味を持つ教材をもちいて五感を使いながら数学の世界に入っていける授業を展開しているところからも、日本と比較するとインドの理数教育が先進的であることが分かります。

 

今後さらに理数的な素養を持つ人物が求められるため、将来的にも計算力は必要な能力と言えます。

 

③「判断力」や「遂行力」を司る、脳の「前頭葉」の活性化

計算力を司っているのが、脳の前頭葉です。前頭葉では計算力のほか、ものや自分の状態を把握する判断力、物事を順番立てて効率的に進める遂行力などの認知機能を司っています。前頭葉の働きは病気や外傷を原因として、または加齢とともに衰えていきます。前頭葉が衰えると認知機能が低下しますが、前頭葉を活性化させることで働きが衰えるのを遅くするのに役立ちます。

 

認知機能の中でも特に早く衰えが見えてくる計算力を身に付ける、鍛えることで前頭葉の活性化につながります。

 

算数を苦手とする小学生

教科や科目の得意・不得意は人それぞれにありますが、算数は特に苦手と感じている小学生が多いです。小学生の嫌いな教科・つまずきやすい教科などのアンケート結果では、「算数」が上位に位置し、全体で嫌い・苦手と感じている割合も圧倒的に高くなっています。

 

算数や数学が嫌い・苦手と感じてしまう原因として、一度つまずくと取り戻すのが他の教科や科目よりも難易度が高いことが上げられます。たとえば足し算引き算を理解していないと掛け算割り算が理解できない、掛け算割り算が理解できないと分数が理解できません。一旦分からなくなるとその次の段階も分からず、モチベーションが下がり、嫌いになって成績が下がります。その結果やる気が起きず算数や数学が嫌い・苦手と感じる悪循環となってしまう子どもも多いでしょう。

 

算数や数学を嫌い・苦手となる悪循環を防ぐためにも、基礎的な計算力を身に付けることが重要なポイントです。

 

計算能力が高い人には特徴がある

計算能力が高い人には、計算の「量」と「質」を蓄積してきた特徴があります。

 

小さい頃から塾やそろばん教室などに通い、数多くの計算問題をこなしてきた人は計算力があることが多いです。普通の人よりも計算をした経験が多いことで計算をする量を積み重ね、計算力につながっています。

 

ただ計算の量をこなすだけでなく、計算をする中で「どうやったら効率良く計算できるのか」と工夫することで、より計算力を高くできます。同じ量の計算をこなす中でも、計算を工夫つまり、計算をする「質」を意識して練習する人と何も考えずにひたすら解いていく人の間では、身に付けられる計算力に差が付きます。

 

テストや受験で必要な「計算力」をアップするトレーニング方法

計算力は、算数や数学にとっての土台のようなものです。計算力があるか、ないかで算数や数学が得意科目になるのか苦手科目になるのかが決まってくると言っても過言ではないでしょう。さらに計算力つまり計算に関する知識は、算数や数学のほか物理や化学などの理系科目にも必要となってきます。計算力を高めることで、物理や化学の成績も上がるなどほかの科目にも良い影響を与えるでしょう。

テストや受験にも有利となる、計算力をアップさせるためのトレーニング方法を紹介します。

 

①「数のまとまり」をたくさん覚える

ある特定の数字にするための数の組み合わせが「数のまとまり」です。数のまとまりには以下のような例があります。

足して10になる組み合わせ…1と9、2と8、3と7 …など

足して15になる組み合わせ…6と9、7と8 …など

かけて100になる組み合わせ…25と4、2と50 …など

 

数のまとまりのパターンを覚えておくと、難しい式を計算するときにも簡単に考えられるようになります。たとえば2桁の掛け算でも数のまとまりで考えれば、ひっ算をしなくても暗算で計算可能です。

 

②計算を習慣化する

計算力は日々の積み重ねによって身に付けられます。方法を次のように工夫し、計算を習慣化すると、さまざまな出題形式や計算の方式に慣れていき、計算が得意になっていきます。

・教材を使った学習…計算ドリルや楽しめる教材で毎日コツコツ練習する

・普段の生活で計算の癖をつける…買い物のときなどに簡単な計算問題を出す

 

③習い事で計算を身につける

計算力を身に付けるために習い事をさせるのも方法のひとつです。自宅での学習では得られない、プロの先生によるサポートが受けられます。

 

計算の暗算力や瞬発力を鍛える習い事としてあげられるのが、そろばん教室です。そろばんは10進法の基礎を学んでから、足し算、引き算、かけ算、わり算の四則計算を順に学びます。そろばんを使っての計算をこなしていくことで、次第に頭の中にイメージして暗算ができるようになるでしょう。

④時間を計って計算問題の反復練習をする

計算力は正確さのほか、計算する速さも鍛えなければいけません。計算の学習のときに制限時間を設けることで、プレッシャーがかかり速さも身に付けられるでしょう。

 

いつまでに身に付けるといい?

算数や数学の成績を上げるには問題量をこなすことが重要です。計算力があれば計算力がない子どもよりも、同じ時間だけ勉強しても多くの問題をこなすことができます。逆に計算力がなければ同じ時間勉強しても計算力のある子に追いつくことができません。

 

受験では必須!計算力

高校受験や大学受験の数学は、計算力がないと対応できません。特に高校生の数学は、計算力がないと授業の内容についていくのが難しいでしょう。解き方そのものを理解していても、計算力がなければ途中の複雑な計算をミスしてしまうため、先に進めなくなってしまうのです。

 

計算力を身に付けるなら、いしど式のそろばん!

上記の「計算力のトレーニング方法」で取り上げた4つの方法は、すべてそろばん教室で鍛えられます。特に②の計算の習慣化と④の時間制限を設けることに関してはそろばんの中では基本的な方法です。①の数のまとまりを多く覚える方法も、そろばんの、盤面にある9個の珠を、数のまとまりの組み合わせとして視覚的に捉えられるため、感覚的に数のまとまりを身に着けられます。

 

計算力を鍛えるためにそろばん教室に通うなら「いしど式」がおすすめです。計算力はもちろん、脳の吸収力の高い幼少期からそろばんを指先で弾くことで、子どもの発育に必要な記憶力・判断力・処理能力・忍耐力・創造力・集中力を鍛えることにもつながります。算数や数学で必要となる計算力と同時に、基礎学力の構築や、将来子どもが生きていくうえでの能力も身に付けられます。

いしど式そろばんをもっと詳しく知りたい!:https://www.ishido-soroban.com/

TOPページに戻る ≫