皆様こんにちは!
宮島の紅葉も深まり、今年も見頃を迎えました♪
なので、今回はそんな宮島を離れて、広島市のお話です。
広島市は、言わずと知れた広島県の県庁所在地で、中四国最大の都市です。
人口は119万で、面積は906kuです。
廿日市市と比べると、面積は約2倍、人口は10倍以上になります。
当然、この906ku全てが広島市内となるのですが、広島市には「旧市内」というエリアが存在します。
この旧市内に含まれるのは、広島市中区、南区、東区、西区の内、主に広島市内を流れる猿猴川から太田川放流路の間にあるデルタ地帯を指します。
広島の街は、元々太田川上流からの中洲が広い島を形成して誕生しました。今から約400年前の事です。今の平和記念公園の辺りは、陸海の物流拠点として大いに賑わい、広島の街はどんどん栄えていきます。
栄えるにつれて土地が足らなくなり、今度は沿岸の埋め立てでどんどん沖合展開していきます。羽田空港のような感じですね。
1889年に広島が市制施行され、広島市が誕生します。当時の広島市が、このデルタの範囲なのです。
1970年代に入ると、広島市と周辺町村の合併が加速します。
安佐南区、安佐北区、佐伯区、安芸区と、周辺の市町村と次々に合併して今日に至ります。
なので、本来はこれら全てが広島市内に該当するのですが、私も含め広島市民は、「市内に行く」=「旧市内エリア」=「八丁堀・紙屋町・本通辺り」と思っちゃうのです。
特に意識しているわけではありませんが、何となくって感じですね。
こうして広島市は全国で29番目に広い市になりましたが、「旧市内」と言われるエリアは、実は広島市全体の10%程度しかありません。殆どが山間部になります。
旧市内が手狭になり、沖合の埋め立てもひと段落すると、今度は山へと進出します。
山の上に住宅街を作り、そこまでの交通網を次々整備していった結果、現在広島市で最も人口の多い区は、旧市内ではなく、山側の「安佐南区」になったのです。
小さな島のデルタから始まり、どんどん成長を重ねる広島市。
旧市内エリアに留まらず、沿岸部や山間部にも、住宅やショッピングモール、大学などが進出しています。
宮島にお越しの際は、行きか帰りに立ち寄ることも多いと思いますが、お気をつけ下さい。
「広島市内に行きたい」って聞かれたら、私を含め地元民は、ついつい旧市内を案内しちゃいますので 笑