クリーニングインストラクター資格

日常生活や仕事に活かせる掃除資格・清掃資格おすすめ10選

毎日の掃除を効率よく行いたい方や、清掃業務の仕事に従事している方におすすめなのは掃除資格・清掃資格です。
「掃除は誰でもできる」と思われがちですが、プロとそうでない人には雲泥の差があります。

掃除・清掃の資格取得を目指すことで、一生役に立つスキルが学べます。

そこで本記事では、
* 掃除資格・清掃資格おすすめ10選
* 資格取得のメリット
* 資格を取得する方法
をわかりやすく解説します。

初心者や忙しい方でも確実に資格を取得できる方法もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
日常生活や仕事に活かせる掃除資格・清掃資格おすすめ10選

目次

【基本情報】掃除資格・清掃資格とは

掃除資格・清掃資格とは、場所や状態に応じて最適な掃除のノウハウを身に付けた者に与えられる資格のことです。

掃除はわたしたちの生活に欠かすことのできない活動で、生活空間を快適にする大切な時間です。
自宅をキレイに保つことで、ハウスダストやカビなど健康被害をもたらす原因を取り除き、仕事や勉強など作業に集中しやすい環境づくりができます。

また、企業レベルでも掃除の大切さは認められており、松下幸之助や本田宗一郎など日本の優れた経営者たちも清掃や整理整頓に力を入れ、生産性向上や職場の安全性を高めることに成功してきました。

「掃除くらい誰でもできる」と思う方がいるかもしれませんが、確かな技術と知識を持つプロが行う掃除とそうでない人の掃除では雲泥の差があります。
そこで、掃除が苦手な方や効率的な方法を学びたい方に、掃除資格・清掃資格の取得をおすすめします。

掃除・清掃に関するプロのスキルを身に付けるなら、毎日の家事の時短につなげたり、スキルを仕事に活かしたりできるようになるでしょう。

掃除資格・清掃資格おすすめ10選

掃除資格・清掃資格には、日常生活で活用できる初心者向けの資格から、清掃業に従事する方の技能を証明する国家資格まで、実にさまざまな種類があります。
ご自分のライフスタイルに合った資格を取得して、効率的かつ効果的な掃除スキルを身に付けるのはいかがでしょうか。

ここでは、目的に合わせて選べる掃除資格・清掃資格のおすすめ10選をご紹介します。

2-1クリーニングインストラクター

「クリーニングインストラクター」は、日本インストラクター技術協会(JIA)が主催する掃除・清掃資格です。

アパート・マンションなど退去後の室内クリーニングや、在宅のハウスクリーニングに関して、幅広い知識と技術があることを証明します。
在宅受験で取得を目指せる初心者向けの資格で、忙しい会社員や主婦の方にもおすすめです。

資格取得後は、水垢やカビを落とすなどの学んだ掃除スキルを活かして、家の中を隅々までキレイにし、快適な環境づくりができるようになります。
また、掃除に関する知識を活用した講師活動を、自宅やカルチャーセンターなどで行うことも可能です。

クリーニングインストラクター資格試験の基本情報
受験資格 特になし
受験料 1万円(税込)
受験申請 インターネットからの申し込み
受験方法 在宅受験(試験期間中に解答し、提出期限までに返却用封筒で解答用紙を返送)
合格基準 70%以上の評価
試験日程 年6回(偶数月中旬)
試験内容 * キッチンの掃除(シンク・排水溝・人造大理石・換気扇・レンジフード・電子レンジ・トースター・冷蔵庫など)
* 浴室・洗面所の掃除(排水溝・シャワーヘッド・お風呂の壁と床・タイル・ユニットバスのカーテン・浴室換気扇・窓のブラインドなど)
* トイレの掃除(便器・便座や蓋・タンク・臭いが気になるトイレの床掃除など)
* 玄関の掃除(三和土・玄関ドア・下駄箱・表札・ベランダ・テラス・手すり・庭など)
* 害虫対策(シロアリ・チャタテムシ・ダニ・コバエ・ムカデ・毛虫など)
参考:日本インストラクター技術協会「クリーニングインストラクター(掃除・清掃資格)

2-2ハウスクリーニングアドバイザー®

「ハウスクリーニングアドバイザー®」は、日本生活環境支援協会(JLESA)が主催する掃除・清掃資格です。

掃除についての幅広い知識を持ち、プロの視点でアドバイスができるスペシャリストであることを証明します。
レンジフードやエアコンなど比較的難しい場所の掃除でも、最適な道具・方法を用いてキレイにするノウハウが身に付きます。
「クリーニングインストラクター」と同様に比較的取得しやすい資格で、初心者や忙しい方におすすめです。

ハウスクリーニングアドバイザー®資格試験の基本情報
受験資格 特になし
受験料 1万円(税込)
受験申請 インターネットからの申し込み
受験方法 在宅受験(試験期間中に解答し、提出期限までに返却用封筒で解答用紙を返送)
合格基準 70%以上の評価
試験日程 年6回(偶数月中旬)
試験内容 * 用具と洗剤
* プロの道具と洗剤とは
* 一般家庭の掃除道具とプロの道具
* 道具と選び方
* 掃除機
* ちりとり
* モップ
* ブラシ
* スクレイパー
* スポンジ
* デッキブラシ
* ゴム手袋・軍手
* 送風機
* ポリッシャー
* スクラバー洗浄機
* 洗剤
* 漂白剤
* クレンザー
* 金属磨き剤 など
参考:日本生活環境支援協会「ハウスクリーニングアドバイザー®

2-3クリンネスト

「クリンネスト」は、一般社団法人ハウスキーピング協会(HK)主催の掃除・清掃資格で、同団体が開催する資格講座を受講すると取得できます。

「クリンネスト」とは「クリンネス(cleanness:洗浄)」と「スペシャリスト(specialist:専門家)」を組み合わせた造語で、日常生活における掃除から清掃業を含むさまざまな仕事で活かせるスキルが身に付いていることを証明する資格です。

クリンネストには1級と2級があり、初心者向けの2級では、5つのメソッドに基づき短時間でキレイにするハウスキーピングのコツを学びます。
1級資格は通信講座を受講して最終試験に合格すると取得でき、時短で効率的な掃除の方法を身に付けた「お掃除スペシャリスト」として、看板や名刺に記載してプロ活動ができるようなります。

また、クリンネスト1級取得者は、クリンネストとして起業したい方向けの「実技」「実務」の講座を受講できます。さらに、どちらかの認定試験に合格すると「クリンネスト2級認定講師」としてクリンネスト2級認定講座を開催できるようになるプロ育成講座の受講も可能です。

2-4掃除能力検定

「掃除能力検定」は、一般社団法人日本清掃能力検定協会が主催する掃除の検定試験で、知識だけでなく実技試験により掃除技術の習得を測定します。

初心者からエキスパートまで段階的にチャレンジできる級が設定されており、習得レベルに応じて1〜5級までの5段階に分かれています。
試験方法は5級から2級までは筆記試験、1級は実技試験で、各級の概要は以下のとおりです。

* 掃除能力検定5級(パーソナルコース)
戸建住宅・マンションを対象に、私的空間における掃除に関する初歩的な知識が求められます。

* 掃除能力検定4級(オフィシャルコース)
オフィス・飲食店・理美容院・歯科医院など商業エリアを対象に、接客・施術を必要とする掃除の専門知識を身に付けます。

* 掃除能力検定3級(メジャーコース)
商業エリアの管理業務を行うオーナー・担当責任者を対象に、接客・施術に必要な掃除についての包括的な知識を学びます。

* 掃除能力検定2級(ビジネスコース)
掃除関連業務やハウスクリーニングで独立・起業する方を対象とし、さらに専門的な知識を身に付けます。

* 掃除能力検定1級(アカデミーコース)
5級から2級までの知識を活用して、実習による実践的な技術を身に付けます。

2-5清掃マイスター

「清掃マイスター」は、一般社団法人日本清掃収納協会主催の掃除・清掃資格で、同団体の講座を受講することで取得できます。

資格には1級と2級があり、2級から段階的にステップアップできるのが魅力です。

清掃マイスター2級では、洗剤・道具の使い方や汚れの取り方を、オリジナルテキストをもとにしっかりと学べます。
家庭で発生する汚れの種類や汚れのレベルに合った掃除の仕方を身に付け、週間清掃カレンダーを作成して計画的に掃除ができるようになります。

清掃マイスター1級は、プロが使用する道具を実際に手に取って正しい使い方を学び、企業が実施する「5Sの観点」で予防清掃の仕方を習得することも可能です。
予防清掃は汚れる前に汚れないための工夫をすること。
日々の生活に取り入れるならば、汚れることのストレスから解放され快適な生活につながります。

小学生を対象にした「ジュニア清掃マイスター」の認定講座もあり、家族みんなで掃除・清掃資格を取得したい方におすすめです。

2-6整理収納アドバイザー

「整理収納アドバイザー」は、一般社団法人ハウスキーピング協会(HK)主催の民間資格で、2級・準1級・1級の順に段階的にステップアップできるのが魅力です。
資格を取得するには、同団体が全国各地で開催する講座、または通信講座を受講する必要があります。

2級は、掃除の基本でもある「整理の考え方」「整理の方法」「収納のコツ」を習得したことを証明し、スキルを発揮して自宅や職場を快適な空間にできます。
整理収納のアドバイスができるようになる準1級や、プロの整理収納アドバイザーとして活躍できる1級取得を目指すのもよいでしょう。

整理収納アドバイザー資格と同時に、同協会が主催する「クリンネスト」を取得することで、掃除・清掃が必要な分野で幅広く活動できるようになります。

2-7エアコンクリーニング士

「エアコンクリーニング士」は、一般社団法人日本エアコンクリーニング協会(JACA)が主催する、エアコンクリーニングに特化した掃除・清掃資格です。

同団体主催の「JACAエアコンクリーニングスクール」に通い、2つのコースから自分に合ったものを選び、講座受講後にエアコンクリーニング士の資格が授与されます。

「独立開業総合コース」は基礎から学びたい方、「お掃除機能付きコース」はお掃除機能付きが苦手で不安な方におすすめです。

また、日本エアコンクリーニング協会会員に入会して、直接検定試験を受けることで合格を目指す方法もあります。
会員として366日以上活動している方は、検定試験の受験資格が与えられる仕組みです。

同団体の会員になることで研修会へ参加したり、分解マニュアルや動画視聴で学習したりして試験対策を行います。
通学に比べて時間はかかりますが、費用を抑えて資格取得を目指せるのがメリットです。

2-8ハウスクリーニング技能士

「ハウスクリーニング技能士」は、公益社団法人全国ハウスクリーニング協会が主催する掃除・清掃の国家資格です。

パート・アルバイトを含み概ね1週24時間以上勤務し、実務経験年数が3年以上ある者が受験資格を得られます。
試験は学科試験と実技試験によって行い、それぞれの試験方法と合否の目安は以下のとおりです。

【学科試験】
五肢択一50問(マークシート方式)で、50点満点中60%を得点した者が合格。

【実技試験】
以下の7つの課題で作業を行い、それぞれ60%以上の得点をした者が合格。
* レンジフードの洗浄
* ダイニングチェア(ウール素材)クリーニング
* ステンレス油汚れ落とし
* 五徳の汚れ落とし
* ビニルクロスの汚れ落とし
* 磁器タイルの汚れ落とし
* フローリング床のキズ補正

国家資格であるハウスクリーニング技能士は、信頼の証として掃除・清掃のさまざまな分野で活用できると期待できます。

2-9ビルクリーニング技能士

「ビルクリーニング技能士」は、公益社団法人全国ビルメンテナンス協会主催の国家資格で、「ビルの所有者から委託を受けて行うビルクリーニング作業について必要な技能を評価」します。

資格試験は複数等級(1級・2級・3級・基礎級)で、すべての等級において合格者には技能士の称号が付与される仕組みです。

資格取得によりオフィスビル・ショッピングセンター・病院・学校などで清掃現場の監督として仕事できるようになります。
国家資格であるため社会的信頼度は高く、ビルクリーニングの業務に携わってスキルアップを目指したい方におすすめです。

2-10清掃作業監督者

「清掃作業監督者」は、公益財団法人日本建築衛生管理教育センター主催の国家資格で、建設物の清掃作業を監督する者に与えられます。

試験形式ではなく、「ビルクリーニング技能士1級」「建築物環境衛生管理技術者」の有資格者が2日間の講習を修了することで取得可能です。
建築物清掃業の登録には、清掃作業を監督する有資格者を1名選任することが義務付けられており、ビルメンテナンス会社にとって欠かせない資格です。

ビル清掃に携わる方にとって、目指す価値のある資格だといえるでしょう。

掃除資格・清掃資格を取得するメリット

掃除資格・清掃資格を取得することで、自宅での掃除や仕事に役立つスキルが身に付きます。
家でも職場でも、掃除は毎日するもの。
だからこそ、効率よく掃除するコツを身に付けられる掃除資格・清掃資格は、取得して損はないといえるでしょう。

ここでは、掃除資格・清掃資格を取得するメリットを3つご紹介します。

3-1自宅で効率よく掃除できるようになる

掃除資格・清掃資格を取得するメリットとして、自宅で効率よく掃除できるようになることが挙げられます。

「毎日の掃除が苦手だ」「時短で掃除できる方法を知りたい」などと考える方は少なくありません。
掃除資格・清掃資格では、プロの視点で効率よく掃除する方法が学べ、無駄な作業や労力を減らして効率的に家をキレイにできるようになります。

また、毎日の掃除でなかなか取り除けない頑固な汚れを、最適な道具と方法で落とせるようになり、家がどんどんキレイになるのを実感できるでしょう。

レンジフードやエアコンなど普段あまり掃除する機会のなかったところも、資格取得で身に付けた知識・技術を使ってキレイにできます。
専門業者に依頼せず自分で掃除することで、コスト面の節約にもつながります。

3-2就職・転職の際にアピールできる

掃除資格・清掃資格を取得することで、就職や転職の際にアピールできるメリットもあります。

就職活動で掃除資格・清掃資格をアピールできるのは、ハウスクリーニングなどの清掃業だけではありません。
基本的にどの職種にも掃除はつきもので、介護・福祉業界では特に役立つスキルとして重宝されるでしょう。
また、飲食業・美理容院・保育園・幼稚園・エステサロンなどでもプロの掃除スキルは役立つと考えられます。

就職や転職の際は、資格欄に記載してぜひともアピールしたい資格です。

3-3仕事のスキルアップにつながる

掃除資格・清掃資格を取得して、仕事のスキルアップにつなげる方も少なくありません。

清掃業に携わる方は、上級資格を目指して取り組むなら、さまざまなポジションで働けるようになります。
社会的に信用の高い国家資格を目指すのもよいでしょう。

リフォーム会社・ハウスクリーニング会社のスタッフや、シェアハウス・宿泊施設の清掃スタッフなども、掃除スキルを身に付けることで更に活躍できる場が増えると考えられます。

また、掃除資格・清掃資格を取得して、自宅やカルチャースクールなどで講師活動をする方もいます。

掃除資格・清掃資格の取得方法

掃除資格・清掃資格は、資格によって取得方法が異なるため、各主催団体の公式サイトで確認しましょう。

主な取得方法として、以下の3つが考えられます。

* 主催団体に直接申し込んで受験する
* スクールに通って資格を取得する
* 通信講座で資格を取得する

それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、ご自分のライフスタイルに合うものを選びましょう。

4-1主催団体に直接申し込んで受験する

掃除資格・清掃資格の中には、主催団体に直接申し込んで受験できるものもあります。

例えば、「クリーニングインストラクター」「ハウスクリーニングアドバイザー®」は在宅受験、「清掃能力検定5・4・3・2級」は各都道府県に設置されたテストセンターでのCBT試験が可能です。
独学で受験して試験に受かると、費用は受験料のみでコスト面でのメリットがあります。

国家試験も直接受験できますが、受験資格を満たす必要があるため注意が必要です。

なお、独学の場合は幅広い知識を自力で学習することになるため、初心者にはややハードルが高いといえるでしょう。

4-2スクールに通って資格を取得する

掃除資格・清掃資格の中には、スクールに通って取得するものもあります。

スクールでは、プロ講師から直接指導を受け、実演を交えて掃除の方法を学べるのがメリットです。
掃除のプロを育成するカリキュラムが用意されており、確実に資格取得が目指せると期待できます。

ただし、スクールや講座を開催する地域は限られており、遠方にお住いの方や忙しくてまとまった時間を取れない方にとって、通学で資格を取得するのは難しいでしょう。

スクールによっては、自宅で受講可能なオンライン講座を開催しているケースもあります。
事前に開催日程を確認して、無理なく受講できるか確認しましょう。

4-3【おすすめ】 通信講座で資格を取得する

忙しい方には、通信講座で資格を取得する方法がおすすめです。

「SARAスクールジャパン」「諒設計アーキテクトラーニング」では、「クリーニングインストラクター」「ハウスクリーニングアドバイザー®」を同時に取得できる通信講座があります。
1日30分程度の学習で、約6ヵ月後には2つの資格を取得できます。

特におすすめなのは、講座修了とともに試験免除で資格を取得できる「プラチナコース」「スペシャル講座」です。
資格試験対策の必要はなく、ストレスを感じることなく楽しく学習を進められるでしょう。

まとめ

プロの掃除スキルが身に付く掃除資格・清掃資格のおすすめ10選をご紹介しました。

掃除資格・清掃資格は家庭における日々の掃除に役立つほか、清掃業をはじめとしてリフォーム業や不動産業など幅広く需要のある資格です。
一生役に立つスキルが学べるため、幅広い年代の方に人気があります。

初心者や忙しい方でも、「SARAスクールジャパン」「諒設計アーキテクトラーニング」の通信講座を活用するなら、短期間で確実に資格取得が可能です。
スキマ時間を使って、一生モノのスキルを身に付けるのはいかがでしょうか。