【2023年最新】介護保険で福祉用具を購入する流れを紹介!料金表やレンタルと購入の違いも解説

この記事で解決できるお悩み

  • 福祉用具を購入するべきかレンタルするべきか決められない
  • 購入できる福祉用具の特徴や料金を知りたい
  • 福祉用具の申請から購入までの流れは?

この記事では、福祉用具を購入するべきかの判断基準や、購入するときに選ぶポイントをわかりやすく解説しています。

この記事を読めば、あなたに合った福祉用具を選ぶことができるようになると思いますので、ぜひご覧ください。

目次

福祉用具の役割

福祉用具は、介護においてとても大切な役割を担っています。

要介護者にとっては、在宅で安心した暮らしを送るために必要です。
また、介護をする人からしても、介護の負担が軽減されるため重要です。

例えば、車椅子や歩行補助杖などの福祉用具は、高齢者の足腰に障害があっても、歩行や移動を介助できます。
その結果、要介護者が自立した生活を維持し、外出も可能になります。

他にも、サイドレールが付いている介護ベッドがあれば、ベッドから落ちる危険を防ぐことができ、快適かつ安全な毎日を過ごせるでしょう。

福祉用具を購入するメリット・デメリット

購入することで、新品を利用できることがメリットとして挙げられます。
メーカーやデザインの好みは、レンタルの場合よりも選択肢が広がるでしょう。

また、実際に購入することで、汚れや傷を気にせずに利用できることもメリットです。
気兼ねなく使用できるため、安心感が増す可能性があります。

一方でデメリットとしては、購入してしまうと利用者の身体状態の変化に柔軟に対応することができません。
利用者の状態が変化する度に新しい介護用品を買わなければいけなくなります。

また、買い換える度に費用がかさんでしまうことも考えられます。

購入とレンタルの違い

結局、福祉用具は購入するかレンタルするかどちらが得なのか迷う方はいらっしゃるでしょう。

結論を書くと、ベッドや車いすのような高額な介護用品はレンタルがオススメです。
一方で、歩行補助つえのような身の回りで長く使える介護用品は購入する方がお得な場合もあります。

レンタルできる福祉用具について紹介した記事も合わせてご覧ください。

購入費用

費用負担に関しては、費用の1〜3割負担で購入できます。

ただし、1度全額を支払った後、介護保険から払い戻される流れです。
なお、同一年度で福祉用具を購入できるのは10万円までです。

介護保険で購入できる福祉用具のサービス一覧

簡易浴槽

簡易浴槽とは、浴室以外でも入浴できるポータブルタイプの浴槽です。
浅い浴槽のため、手足を伸ばしてゆっくりとくつろぐことができます。

浴室だと転倒してしまうリスクがあったり、2人がかりで入浴を介助したいという不安があったりするときに利用する方が多くいます。

基本的に、簡易浴槽は小さく折りたたんで片づけることができるため、場所をあまりとりません。
また、お風呂のお湯をくみ上げるポンプや排水システムなども付いており、非常に便利です。

簡易浴槽の費用は約70,000円ですので、自己負担額1割の方であれば、7,000円の負担で購入することができます。

入浴補助用具

入浴補助用具は、介護が必要な高齢者でも安全にお風呂に入れるように補助する道具です。
浴室には、段差が多く滑りやすいですが、転倒しづらい状態を作り出すことができます。

入浴補助用具には、以下の5種類があり、悩みに応じて選ぶことが可能です。

  • 入浴用いす:背もたれやひじ掛けがついており、安定した姿勢で体を洗えます。
  • 浴槽用手すり:浴槽をまたぐとき、握りやすい手すりがあると態勢を崩しにくくなります。
  • 浴槽内いす:心臓に持病がある方など半身浴の方が負担が少なくなるため、浴槽内にイスを置くことができます。
  • 入浴台:手すりを使っても浴槽をまたぐのが難しい方には、座り姿勢のまま浴槽内に体を移動させられる入浴台があります。
  • すのこ:お風呂の入口に置くことで、すべりにくいクッションになります。

それぞれの料金表を作りましたので、参考にしてください。

入浴補助用具料金自己負担額(1割)
入浴用いす約30,000円約3,000円
浴槽内手すり約30,000円約3,000円
浴槽内いす約20,000円約2,000円
入浴台約35,000円約3,500円
すのこ約30,000円約3,000円

腰掛便座

要介護者である高齢者の排泄を補助する福祉用具です。
腰掛便座を購入する人の特徴としては、そもそもトイレに行くことができない人、トイレで座ったり立ち上がったりすることができない人がいます。

腰掛便座には以下の4種類がありますので、あなたに合った便座を選ぶときに参考にしてください。

  • 和式便器の上に設置する腰掛便座:少ない費用で和式トイレを洋式トイレに変えることができます。和式トイレにしゃがみ込むのが難しくなった方へ利用されることが多いです。
  • 補高便座:便座から立ち上がったり座ったりが難しい人へ、洋式便器の上に置いて高さを補うことができます。
  • 昇降機能付き便座:電動式またはスプリング式で便座から立ち上がる際に補助する機能があります。
  • ポータブルトイレ:トイレまで行くのが難しい人向けに便座やバケツ等から形成されており移動させることができます。

それぞれの腰掛便座の料金を表にしてまとめましたので、参考にしてください。

腰掛便座料金自己負担額(1割)
和式便器に設置する腰掛便座約25,000円約2,500円
補高便座約8,000円約8,00円
昇降機能付き便座約220,000円約120,000円
ポータブルトイレ約40,000円約4,000円

自動排泄処理装置の交換可能部品

まず、自動排泄処理装置とは、ベッドに寝たままの状態で排せつを自動的に処理する装置です。
そして、購入できるのは、自動排泄処理装置の交換部品になります。

自動排泄処理装置の交換部品は、直接肌に触れるレシーバー部分や、チューブ、タンク等、尿や便の経路となるものです。

費用は約20,000円であり、自己負担割合が1割の場合だと約2,000円で購入できます。

移動用リフトのつり具の部品

移動用リフトとは、自力では移動が難しい人の体をつり上げ、体重を支えながら移動できる機械です。

移動用リフト自体はレンタルできますが、移動用リフトのつり具の部品はレンタルできないため、購入が必要です。

福祉用具の申請から購入までの流れ

福祉用具を購入するための手続きを紹介します。

  1. 要介護認定の申請
  2. 認定調査・主治医意見書の作成
  3. 審査判定
  4. 介護レベルの認定
  5. 利用したい福祉用具を選択
  6. 専門の相談員による福祉用具選びの相談・提案
  7. 福祉用具を購入・支払い
  8. 購入時に渡されたカタログ・領収書を用いて市区町村の窓口へ介護保険の申請
  9. 申請が認可されたら料金の返還

上記の9ステップを行うことで、福祉用具を購入して利用できるようになります。

同一種目は1点しか購入できない

注意点なのですが、同じ種目の福祉用具は原則として1つまでしか購入できません。

ただし例外として、同一種目であっても、改めて購入できる場合があります。
同一種目を購入できる条件として、使い方や機能が異なったり破損したりした場合は、保険者の確認のもとで購入可能です。

まとめ

この記事では、介護保険で購入できる福祉用具について解説しました。
福祉用具は、要介護者にとっても介護をする人にとっても、安心した暮らしを送るために必要です。

購入とレンタルの判断基準としては、高額な介護用品はレンタルで利用し、安く日常生活で長く使えるものとしては、購入する方がお得になる場合があります。

介護保険で購入できる福祉用具としては以下の5種類を紹介しました。

  • 簡易浴槽
  • 入浴補助用具
  • 腰掛便座
  • 自動排泄処理装置の交換可能部品
  • 移動用リフトのつり具の部品

5種類の介護用品を買うときは、解決できる悩みや料金表も明示したためこの記事を参考にしてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

自動排泄処理装置や移動用リフト以外にも、11種類の福祉用具が介護保険でレンタルできます。
こちらの記事で丁寧に解説していますので、ぜひご覧ください。

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