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先輩に聞く!失敗しない浪人生活の過ごし方 コース・講習

「不安に打ち勝つ」自分と向き合い、努力を重ね、つかんだ京大合格 「不安に打ち勝つ」自分と向き合い、努力を重ね、つかんだ京大合格

河合塾での浪人生活を経験し、現在は京大生ライフを満喫している大野さん。多くの困難を乗り越え努力を重ねて合格を勝ち取りました。「受験までの長い1年間をどう過ごせば合格できるのか」を知りたい方は、大野さんの体験談を参考にしてみてください。

レベルの高い環境で化学を学ぶため京大をめざす

—京都大学工学部を志望した理由を教えてください。

大きく2つの理由があります。
1つ目は、高校時代から化学が好きで、大学でも化学を学びたいと思ったからです。高校で初めて有機化学を学習したときに、原子が1つ違うだけでその物質がまったく違う性質になるのがおもしろかったんです。自分がある性質の物質をつくりたいと思ったら、反応機構などを考えればある程度は自由に物質をつくれることに可能性を感じました。大学に入って自分の手で新しい物質をつくってみたいと思ったのがきっかけで、化学を専攻したいと思うようになりました。京大は化学の研究が進んでおり、ノーベル賞受賞者が出ていたり設備が整っていたりするので、京大を受験しようと決めました。理学部ではなく工学部にしたのは、直接的に人の役に立つようなものをつくりたいからです。
2つ目は、京大のキャンパスを見学したときに直感的に「ここだ」と感じたからです。1年後に自分がこのキャンパスを歩いている想像ができ、しっくりきたので京大を受けることに決めました。

—現役時の敗因はなんだと思いますか?

決定的にこれだという原因は、浪人生活が終わった今でもわかりません。高2の秋から勉強を続けていて、勉強していなかったわけでも過去問を解いていなかったわけでもなかったので、単純に自分の学力の伸びるスピードが受験のタイミングに追いつかなかったんだと思います。

—現役時の学習への取り組み方について聞かせてください。

高校は課題があまり多くはなかったので自分のペースで勉強を進めていました。
得意科目は英語で、英語にはあまり時間をかけず、ほぼ過去問しか解いていませんでした。英語は好きな科目でもあったので、勉強していて集中力が切れたり疲れたりしたときに気分転換で解いていましたね。
苦手科目は数学で、わからない部分があったら高校の先生や河合塾の講師に何度も質問をしに行っていました。

不安を抱えながらも再チャレンジへ

—浪人しようと思った理由はなんでしたか?

現役時、私は国立前期しか出願しておらず、不合格だったため、自然と浪人することになりました。
両親は浪人すると決めた私を応援してくれました。母はプラスに捉えてくれて、「もう1年どこの大学を受けるか考えることができる」と言ってくれたんですよね。それがもう一度自分と向き合うきっかけになり、どこに行きたいんだろう、何をしたいんだろうと考えるようになりました。浪人する友達も多かったので、一緒に頑張ろうという感じでしたね。

—浪人すると決めた時、不安なことはありましたか?

「もう後はない」ということですね。次に落ちたらもう自分が一番行きたい大学には行けないというのが不安でした。
浪人の1年間ずっと不安はあって完全には解消されませんでしたが、だんだんとその不安を自分の中で飼い慣らすことができるようになりました。「毎日起きたらすぐ準備をして塾に行き勉強する」というルーティーンをこなすうちに、それが確固とした習慣になり、不安がある中でも勉強ができるようになっていきましたね。

河合塾での浪人生活 新たな友人と合格をめざす

OG大野春日さん2

—河合塾にはいつ、どのようなきっかけで通い始めましたか?

高2のときに受験に関する情報を多く持っている大手の予備校に通いたいと思い、高校の近くで東大・京大に強い河合塾に通い始めました。
現役で通っていたときの居心地がとても良かったので、浪人のときも河合塾に通うことにしました。

—浪人生活は自分のイメージ通りでしたか?ギャップはありましたか?

イメージとは全然違いましたね。浪人生は娯楽を封印して常に勉強しているイメージがあったのですが、実際浪人すると同じ志望校やコースで新しい友達ができていろいろ話ができました。思っていたよりも楽しかったです。

毎日のスケジュール!浪人時の1日の過ごし方

—浪人時の1日の過ごし方を教えてください

たまたま同じ河合塾で同じ路線の友達がいたので毎朝乗る電車を決めておいて、一緒の電車に乗っていました。ただ、電車の中ではあまり話さず、お互い単語帳などで勉強をしていましたね。1限が始まる1時間前の8時に塾に行き自習をしていました。一人で行くとギリギリになったり遅刻してしまうこともあったと思うのですが、友達と通うことで自分にプレッシャーをかけられたので良かったです。授業のない日も同じ時間に河合塾に行って同じような生活をしていました。

浪人時の1日のスケジュール円グラフ 浪人時の1日のスケジュール円グラフ

—数学、理科の授業はどのようなところが良かったですか?

数学、理科ともに河合塾のテキストがとても充実していたのが良かったです。テキストの復習をしっかりして自分のものにすれば、二次試験に通用する力を得られました。化学のテキストは、共通テストから二次試験までの受験に必要な情報が網羅されており、テキストを何回も復習すれば他の問題集は必要ないと思います。
数学は一つの問題に対して複数の解法を教えてくださったところが良かったです。自分で問題を解くときに思いついた解法を試してうまくいかなかった際、別の視点からアプローチをして問題を解けるようになりました。
また、化学の講師の授業が好きで、授業を受けたことで現役のときと考えが大きく変わりました。現役時は腑におちず暗記で済ましている箇所がいくつもあったのに対して、浪人時は根拠を持って解くことのできる問題が圧倒的に増えましたね。

—自習ではどんな勉強をしていましたか?

基本的に自習では河合塾のテキストの予習と復習をしていましたね。平日に授業を受けその日のうちに授業の復習をして、土日にもう一度復習し、さらに2週間後の土日にもう一度復習していました。

「根拠を持って解ける」と実感。予習・復習を徹底し成績を上げ、秋にA判定を獲得

化学ノート

—苦手科目はどのように克服しましたか?

現役時から数学が苦手科目でした。浪人時に数学の苦手を完全に克服することはできませんでしたが、成績の上下幅を減らせるようにはなりました。授業の前の予習、授業の直後、その週の土日、2週間後と、時間をあけて河合塾の授業テキストを何度も復習しました。また、夏休みなどの長期休みでもう一度復習し、何度も同じ問題を復習して頭の中に解法のストックをためていきましたね。この勉強を続けた結果、数学で安定して点数を取れるようになりました。

—成績が上がる実感があったのはいつですか?

秋くらいです。秋に過去問を解き始めたのですが、問題を解いた際の感触が現役時と大きく変わり、「根拠を持って解ける」という実感がしました。特に、理科は現役時には理解が追いついていない部分を暗記に頼ってしまっていましたが、浪人時に河合塾の講師が教科書や参考書では暗記事項として載っているようなことを原理から説明してくださったので、だんだんと暗記に頼らず論理的根拠を持って解けるようになりました。多少ひねって出題される問題でもブレずに対応できるようになりましたね。

—成績が思うように上がらないスランプの時期はありましたか?あった場合どのように乗り越えましたか?

8、9月ですね。数学の自信がなくなってしまい、8月にあった河合塾の京大入試オープンの結果も数学だけ点数がとても低かったです。
模試が返却された頃、仲の良い友達に相談した際、「自信がないと自信のなさが答案にも表れちゃうよ。嘘でも自信持たなきゃ。」と言われ、自信をつけるために誰よりも多く勉強をするようにしました。みんなが1限に合わせて塾に行くなら私はその1時間前に塾に行って勉強したり、みんながお昼休みのときに話しているなら昼休みは自習室に行ったり、みんなが家に帰ってもう寝るなら家に帰ってもう1時間勉強したり。常に「人より多く」を意識して勉強しているうちにだんだん自信がついてきました。そして、11月の模試ではA判定を取ることができ、スランプを抜け出せましたね。

—1年間モチベーションを維持するためにしていたことはありますか?

なぜ私は浪人してまで京大に行きたいのか、ということを常に考えていました。中学は地元の学校でしたが、高校で県内の進学校に通い、周りの人からとても刺激を受け自分が成長しているのを実感していたので、大学でもレベルの高い環境に身を置いていたいと思っていました。

※写真のノートは浪人時代に使用していた化学ノート。化学講師のサイン入り。

授業内容を最大限に吸収して共通テストへ

—共通テスト対策はどのように行いましたか?

社会以外の科目はある程度力がついた実感があり、京大の工学部は社会の配点がとても高かったので地理の勉強に時間をかけました。河合塾の普段の授業に加え、夏期講習、冬期講習でも地理の講座をとっていましたね。

—実際共通テストを受験してみてどうでしたか?

地理の問題傾向が変わっていて焦ってしまい半泣きになりながら解きましたが、京大を受験できないかもと思ったくらい感触が悪かったです。ただ、他の科目の感触はいつも通りで、実際採点してみると地理も81点と意外と点数が取れていて少しホッとしました。

—共通テスト後から二次試験まではどう過ごしていましたか?

共通テスト後は同じ河合塾の友達と開放教室で自習していました。友達と隣に座り時間を計ってそれぞれ過去問を解いていましたね。一人で解くとどうしても途中で投げ出したくなってしまうのですが、友達と取り組むことで集中力が続き、また緊張感も生まれました。それぞれが違う問題を解いていたので、解いた後にお互い解いた問題がどんな問題だったかを共有したり、解いた感想などの話をしたりしていました。

—塾で行った対策は役に立ちましたか?どのような対策が役に立ったのか教えてください。

SUPER ONEWEXは土日に授業があることもあったのですが、時間を計りテスト形式で問題を解き、その後に講師が解説してくださいました。普段の予復習ではあまり時間を意識して解くことがないので、定期的にテスト形式で問題が解けたのがとても良かったです。

誰よりも多く勉強し不安を乗り越え、二次試験へ

—浪人時代の1年を振り返り、大変だったことはなんですか?

現役時と違って「もう後がない」という不安がずっと付きまとっていたのが大変でした。不合格の辛さを知ってしまったので、落ちる可能性があるという抗えない事実に敏感になってしまって。特に、模試でうまくいかなかったときや勉強がはかどらなかったときは受験に落ちる想像をしてしまいとても辛かったです。

—現役と浪人の一番の違いは何でしたか?

一番の違いはどれだけ良い成績をとっても自分の安心材料にはならないということです。現役のときは安定してA判定を取れていたらほぼ確実に受かると思います。一方、浪人だと1年多く勉強していてスタートラインが現役生よりも先で、いつ抜かされるかわからないという不安が大きかったです。秋の模試でA判定が取れていましたが、まったく安心はできませんでした。

—大変だった時気分転換にどんなことをしましたか?

友達と休憩で塾の近くのコンビニに行き、パンを買って塾の周りを雑談しながら歩いていました。それが良い気分転換になっていましたね。

—どんな気持ちで二次試験に臨みましたか?

私は周りの浪人生よりも勉強したんだ、他の人に勉強量は負けてないんだという自信があったので、あれだけ勉強したから絶対大丈夫と思って臨みました。

1年間の浪人生活で得たもの

OG大野春日さん3

—浪人して良かったことはなんですか?

自分と向き合う1年ができたことです。浪人中は一人で考えることが多く、なんで浪人したんだろうということから始まって、自分にとっての幸せってなんだろう、大学でどんな生活がしたいんだろう、将来どんな生活をしたいんだろうとか、自分は何を求めているのだろうとか、いろいろなことを考えていました。自分なりに出せた答えがあって自分をより知ることができ、それが今の生活に役立っていると思います。浪人したから自分らしく生活できています。
あとは一つの大きな目標に向かって努力しそれが成功したことが大きな自信になっています。大学生活で大変なことがあっても、浪人のときに頑張れたから今も絶対頑張れる、乗り越えられるはずと思うことができ、浪人して良かったと思いますね。

受験生へのメッセージ

—もう一度チャレンジしようかどうか迷っている受験生にメッセージをお願いします。

受験は運の要素も大きいと思います。だからこそ、受かるまで絶対に慢心せず、多少運に左右されても受かるぐらいの実力をつけてください。成績の伸びには個人差があると思いますが、自分を信じて勉強するしかないです。頑張ってください!応援しています。

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