ギリシャ料理について知りたい！歴史や特徴、代表的な料理などもご紹介！

「ギリシャ料理」とは地中海料理の一種で、魚や野菜、オリーブオイルなどを多く使った料理のこと。素材を活かしたシンプルな味わいは、日本人にも親しみやすいおいしさです。今回は、ギリシャ料理の特徴や歴史、よく使う食材や伝統料理についてご紹介します。ムサカやギロピタなど、手軽に作れるギリシャ料理レシピは必見！

「ギリシャ料理」とは地中海料理の一種で、オリーブや魚介、野菜、ヨーグルト、チーズなどを多く使った、シンプルでバランスのよい食事が魅力です。

ギリシャ料理の大きな特徴は、オリーブをたくさん使うところです。地中海に面したギリシャは、その温暖な気候がオリーブ栽培に適しており、古くからオリーブやオリーブオイルを使った料理が発展しました。古代から食文化が豊かな国としても知られており、ギリシャ神話の中でも、オリーブは平和と繁栄の象徴として登場しています。

また、オリーブはギリシャの特産品とされており、中でもカラマタ産の大粒オリーブは、その味のよさから高級品として有名です。実際、ギリシャ国民ひとりあたりのオリーブオイル消費量は、なんと世界一なんですよ！

ギリシャ料理はイタリアやスペイン、モロッコと同じ「地中海食」とされています。

そもそも地中海食とは、地中海沿岸の伝統的な食事のことで、肉より魚を多く食べる、野菜、果物、オリーブオイル、ナッツ、未精製の穀物などをよく使う、適量の赤ワインを飲むなどの特徴があります。そのバランスのよさから、健康に関するさまざまな研究結果も発表されています。

先ほどご紹介したように、ギリシャ料理にはオリーブが多く使われますが、ほかには魚介、野菜、果物、ハーブ、穀物、ヨーグルト、チーズ、はちみつなども同じく、よく使われます。ギリシャ料理で特によく使われる食材を、以下で詳しくご紹介しましょう。

魚介・・・魚（タラ、スズキ、イワシなど）、イカ、エビ、タコ、ムール貝

肉類・・・豚肉、鶏肉、山羊、子羊、ウサギ

野菜・・・ナス、ズッキーニ、きゅうり、トマト、じゃがいも、たまねぎ、ピーマン

ハーブ・・ディル、ローリエ、パセリ

果物・・・イチジク、ザクロ、マルメロ、ぶどう、キウイ、レモン

乳製品・・ギリシャヨーグルト、フェタチーズ（山羊のチーズ）

穀物・・・パン、米、パスタ

その他・・ナッツ、ゴマ、豆類、はちみつなど

ギリシャ料理は、魚介と野菜を使った料理が多く、肉料理は比較的少ないのが特徴です。乳製品はヨーグルトやフェタチーズなど、酸味の効いたものが多く、これらを料理の味つけに使うこともあります。ヨーロッパと中東の料理を合わせたような、シンプルで爽やかな味わいが魅力といえるでしょう。

ギリシャのお酒といえば「ギリシャワイン」と「ウゾ」と呼ばれる蒸留酒。ギリシャはワインの起源とされる国のひとつと言われており、ぶどうの品種がとても多いのが特徴です。力強くフレッシュなワインや甘口のワイン、松ヤニを加えたレツィーナなど、さまざまなワインが作られています。また、ウゾとはアニス風味の蒸留酒のことで、アルコール度数は約40度と高めですが、独特の爽やかな風味がギリシャ料理にとてもよく合います。

「ギリシャ料理とトルコ料理は似ている」と言われることもありますが、トルコでは宗教上の理由から豚肉や一部の魚介を使った料理はあまり発展しませんでした。一方で、ギリシャでは、魚や肉を使ったさまざまな料理があります。また、トルコ料理はスパイスを多く使いますが、ギリシャ料理はスパイスをあまり使わず、塩こしょう、オリーブオイルなどシンプルな味つけのものが多いです。

上記でご紹介したようにギリシャ料理はシンプルなものが多いですが、スイーツはとても甘いものが多いのが特徴です。特に焼き菓子の種類は豊富で、どれもはちみつ入りのシロップをたっぷりとかけていただきます。ここでは、ギリシャの代表的な料理をいくつかご紹介します。

ギリシャ名産のフェタチーズに、オリーブやトマト、玉ねぎ、きゅうりなどを合わせたサラダです。味つけは塩と酢、オレガノ、オリーブオイルとシンプルですが、フェタチーズの酸味とホロッとした食感がアクセントになっておいしいですよ！

マッシュしたじゃがいもやパンに魚卵を混ぜた、ディップのようなサラダです。日本ではタラコを加えることが多いですが、ギリシャでは「タラモ（taramo）」と呼ばれるコイやボラの魚卵が使われます。

ギリシャ料理に欠かせないヨーグルトソースで、魚や肉、揚げ物、パンなどさまざまな料理につけていただきます。ギリシャヨーグルトにきゅうり、ディル、にんにく、オリーブオイル、塩などを加えた、濃厚で爽やかな味わいを楽しむことができますよ。

サガナキとは、両手つきの小さなフライパンや耐熱皿のことです。この器で作るチーズのフライや魚介のトマト煮など、さまざまな料理のことを指します。

ギリシャを代表する主菜のひとつで、ミートソースとホワイトソースを重ねて焼いた、ラザニアのような料理です。主な具材はひき肉、ナス、ズッキーニ、じゃがいも、たまねぎなどで、パスタを加えないのが特徴です。

お肉の串焼きで、豚肉や羊肉、山羊肉などが使われます。トルコのケバブによく似ていますが、味つけは塩こしょう、オレガノ、オリーブオイルとシンプルで、ザジキや野菜、ポテトフライなどを添えていただきます。

ぶどうの葉に、トマトやハーブで味つけした米やひき肉を詰めた料理です。卵黄やチーズ、レモン、オリーブオイルなどを使った、さっぱりとした味わいのソースでいただきます。

ギリシャを代表する焼き菓子のひとつで、ナッツがぎっしりと詰まったパイに、はちみつ入りのシロップをかけていただきます。かなり甘味が強いですが、ギリシャでは人気が高く、箱入りのお菓子としても販売されています。

はちみつ入りのシロップをかけた、セモリナ粉のスポンジケーキです。生クリームやアイスクリームを添えることが多く、ひと口食べるとシロップがじゅわーっとあふれます。

クリスマスに食べる、春巻きのような形の揚げ菓子です。薄い生地に砂糖やオレンジを混ぜ、春巻きのように巻いて油でカリッと揚げます。はちみつをかけたり、シロップに浸していただきます。

ひと口サイズのドーナツで、外はカリッ中はもちっとした食感が特徴です。こちらも甘いシロップをかけることが多く、朝食としても人気があります。

そうめんのように細い生地で、ナッツを包んで焼いたお菓子です。パリパリとした食感の生地に、甘いシロップが染み込んでおいしいですよ。

ギリシャ料理について詳しく知ると、おうちでも食べてみたくなりますよね！ギリシャ料理はシンプルな料理が多いので、材料さえ揃えば手軽に作ることができます。前菜、主食、主菜と代表的な料理をピックアップしましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね！

スブラキをパンで包んだ、ギロピタというファストフードです。スパイシーな豚肉にシャキシャキの玉ねぎ、爽やかなザジキが絶妙にマッチして、ひと口食べたらクセになるおいしさ！手軽にギリシャ気分を楽しみたいときに、ぜひお試しくださいね。

日本人に親しみやすいギリシャ料理といえば、やはりムサカ！ミートソースとホワイトソース、野菜を重ね焼きにした濃厚でクリーミーな味わいはまさに絶品です！簡単に作れて見栄えするので、大人数のパーティにもおすすめですよ。

薄めの衣で揚げたカラマリフライは、ギリシャの定番料理のひとつ。ザジキをつけていただけば、酸味の効いた爽やかな風味でワインがすすみますよ！

ギリシャ名産のフェタチーズを使った、シンプルなサラダです。味つけは塩こしょうやレモン、オリーブオイルとシンプルですが、フェタチーズの塩気や酸味がアクセントになっておいしいですよ！トマトやきゅうりなど、ぜひお好みの野菜で作ってみてくださいね。

今回は、ギリシャ料理の特徴や歴史、よく使う食材や伝統料理、手軽に作れるギリシャ料理レシピなどをご紹介しました。ギリシャ料理は地中海料理のひとつで、オリーブやオリーブを多く使うのが特徴です。素材を活かしたシンプルな料理は、日本人にも親しみやすいおいしさなので、ぜひ興味のある方はお試しくださいね。