人の可能性を狭める「思い込み」

「人の可能性を最も狭めているものは、偏見と思い込み」と語るのは、元プロ陸上協議選手の為末大氏。偏見は外から、思い込みは中から、それぞれ自分を縛る。特に｢自分はこういう人間だ｣という｢物語｣が思い込みとなった人。「例えば、何かにつけて怒る指導者がいますよね。どうしてそんなにいつも怒るのかと考えるうち、もしかしたらあの人たちは、怒りを通した行動しか経験してこなかったのでは、と思うようになりました」と言う。「共感、寄り添いというアプローチを許されずにきたのだろうか、と切なく感じるときがあります」（為末氏）。

今の社会は、人の可能性が閉ざされてしまう仕組みのようなものがあるように感じているので、どうしたら人の可能性が開かれるのかに興味があります。