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少子化による影響など、労働人口の減少傾向がより深刻さを増し、人手不足による倒産も一部で発生している。企業を成長させていくためには、人材を会社の重要な資産ととらえ、事業をけん引していくような戦力として育成していくことが、経営上の重要課題である。
2023年度の新卒者の就活戦線は、大半が内々定をもらうなど事実上終盤を迎えているが、正式な内定通知が出されるのは10月だ。
高校生の応募書類の提出も9月から始まっているだけに、この秋が、企業の新卒獲得競争のクライマックスともいえる。
では、企業はどのような人材を求めているのだろうか。
帝国データバンクが行ったアンケート調査*によると、1位は「コミュニケーション能力の高さ」、2位が「意欲的」で、ともに4割を超えている。そして、「素直」「真面目・誠実な人柄」「明るい性格」と続いている。
在宅勤務の普及により、コミュニケーションの難しさが指摘されているだけに、これまで以上にコミュニケーション能力の重要性が高まっていることがうかがえる。
一方、大企業は新卒をメイン、中小企業は中途採用をメインに採用活動を展開しているが、少ない人材の奪い合いとなれば、中小企業は新卒を採用したくてもなかなか応募者が集まらないという事情もありそうだ。
中小企業が求めているのは“専門的スキル”を有する人材である。また“誠実さ”も、求める人材像の上位にランクしているが、即戦力としての期待とともに、職場の信頼関係やチームワークを良好に保つためには、人柄が重要ということのようだ。
ところで、新卒者が給料などの待遇面で、好条件を提示する大企業を希望するのは致し方ないが、新卒者を一人前の戦力として育てるためには、それなりの時間も費用も必要だ。
新卒者を大企業に奪われ、中途採用をメインにせざるをえなくなった中小企業だが、即戦力となる優秀な人材を確保できれば、育成のための時間も費用も節約できることになる。
はたして、人材難の著しい時代、どちらの採用戦略が、企業の成長にとってプラスに作用するのだろうか。
■参照元:/news/detail/6177/?url=https%3A%2F%2Fprtimes.jp%2Fmain%2Fhtml%2Frd%2Fp%2F000000536.000043465.html
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