コラム

優先席


 鉄道事業者においては、お年寄りの優先席というイメージの強い「シルバーシート」から「優先席」へと名称変更を行い、高齢者がこれをより利用しやすくし、さらに対象者を高齢者・障害者から、妊婦や乳幼児連れの方まで広げるという動きがある。これは公共交通の利用に当たって譲り合いの気持ちを持ち、精神面でのバリアフリー化を進め、誰もが利用しやすい公共交通機関をめざす動きのひとつである。
 今後は、優先席の設定席数についても画一的になることなく、路線毎の利用者層の特性等を踏まえつつ、弾力的に対応していく必要がある。
 一部のJRの優先席マークについては、妊婦や乳児連れの方をピクトグラムで表示することにより、優先席の対象者が高齢者だけでないことを分かりやすく表示している。


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