環境

運輸部門における二酸化炭素排出量

令和6年4月26日更新

1.運輸部門における二酸化炭素排出量

  2022年度における日本の二酸化炭素排出量(10億3,700万トン)のうち、運輸部門からの排出量(1億9,200万トン)は18.5%を占めています。自動車全体では運輸部門の85.8%(日本全体の15.9%)、うち、旅客自動車が運輸部門の47.8%(日本全体の8.8%)、貨物自動車が運輸部門の38.0%(日本全体の7.0%)を排出しています。







 1990年度から1996年度までの間に、運輸部門における二酸化炭素の排出量は22.7%増加しましたが、その後、1997年度から2001年度にかけてほぼ横ばいとなり、2001年度以降は減少傾向に転じています。
 2022年度の排出量は、自動車の燃費改善等により、2013 年度比で減少しています。ただし、前年度比では、新型コロナウイルス感染症で落ち込んでいた経済の回復等による輸送量が増加しこと等により、排出量増加となりました。

2.輸送量あたりの二酸化炭素の排出量

 一般に、輸送量が増加すれば二酸化炭素の排出量も増加します。輸送量は景気の動向等に左右されるため、運輸部門における二酸化炭素の排出量の削減を、輸送量の増減に関わらず確実なものとするには、効率のよい輸送を促進することが重要となります。
 ここでは、我が国内の旅客輸送と貨物輸送において、効率の目安となる単位輸送量当たりの二酸化炭素の排出量を比較しました。
 なお、これらの数値は、サイズや車種、船種、機種等を区別せず、輸送機関の分類のみを考慮しております。

 旅客輸送において、各輸送機関から排出される二酸化炭素の排出量を輸送量(人キロ:輸送した人数に輸送した距離を乗じたもの)で割り、単位輸送量当たりの二酸化炭素の平均的な排出量を試算すると下図のようになります。

 

 貨物輸送において、各輸送機関から排出される二酸化炭素の排出量を輸送量(トンキロ:輸送した貨物の重量に輸送した距離を乗じたもの)で割り、単位輸送量当たりの二酸化炭素の排出量を試算すると下図のようになります。

 

温室効果ガスインベントリオフィス資料:http://www-gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/nir-j.html
国土交通省の交通関係統計等資料:http://www.mlit.go.jp/k-toukei/index.html

 

お問い合わせ先

国土交通省総合政策局環境政策課
電話 :03-5253-8111

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