長与町議の1人「再選挙」 昨年、法定得票数 届かず 町長選と同日

2024/04/16 [11:30] 公開

町議再選挙のポスター掲示場=長与町

 長崎県西彼長与町では、任期満了に伴う町長選(16日告示、21日投票)と同時に、昨年4月の町議選(定数16)で決まらなかった1人を選ぶ「再選挙」がある。同町議選は立候補者18人中、16人目が公職選挙法に基づく法定得票数に届かなかった。県選管が把握している限り、県内での再選挙の執行例はないという。
 再選挙は、当選人の数が定数に満たなかったり、投票日後の死亡や当選無効があったりした時に実施。当選人が議員となった後に不足した場合の補欠選挙とは異なる。
 法定得票数とは、有効投票総数を議員定数で割った数の4分の1。昨年の場合、有効投票総数が1万4150票で、16人目の得票(168票)が法定得票数(221.093票)を下回った。今回は1人を選ぶが、法定得票数は昨年の選挙と同様「定数16」で計算される。
 昨年の選挙の後、町民から「18人が立候補してなぜ1人足りないのか」といった問い合わせが複数あり、町選管は広報誌やホームページ(HP)に説明を掲載した。
 再選挙には今のところ新人6人が立候補の見通し。同町嬉里郷の20代男性会社員は「昨年の投票には行ったが、今回の再選挙のことは知らなかった。選ばれる人には、子育て支援に力を入れてほしい」と話した。