車の走行距離を知ることは大事！走行距離について徹底解説
車の買い替えを悩んでいる方の中には、「走行距離がどれぐらいになれば買い替えの時期なのかを知りたい」という方もいるのではないでしょうか。どのぐらい走行すれば車が寿命を迎えるのかを理解しておけば、好機を逃すことなく買い替えが可能です。
そこでこの記事では、2種類ある車の走行距離を知る方法をはじめ、寿命との関係性や中古車を買う際に気を付けたいポイントをご紹介します。
※目次※
・車の走行距離には「総走行距離」と「区間走行距離」の2種類がある！オドメーターとトリップメーターで把握しよう！
・走行距離は車の寿命を想定したり、自動車保険の料金に関係したりと重要！しっかりと把握しよう！
・走行距離や年式、車両の状態、メンテナンス履歴までしっかりと把握した上で、お得な中古車を探そう！
車の走行距離とは2種類ある
車の走行距離は、実は2つに分かれます。車ができてから現時点までの距離をあらわす「総走行距離」と、任意で選んだときから今までの距離を指す「区間走行距離」です。車の寿命や買い替えの時期を把握するために、それぞれの特徴を知っておきましょう。
車ができてから今までの「総走行距離」
総走行距離とは、車ができてから現時点まで総合的に走った距離のことです。中古車の場合には、以前のオーナーが使用していたときの走行距離も合わせた距離のことを指します。
ただし、新車だからといって総走行距離が0kmというわけではありません。完成した車は、製造工場から船やトラックに乗せる際に自走するからです。場合によっては、販売店まで全て自走することもあるため、中古車はもちろん新車であっても総走行距離はきちんと把握しましょう。
任意のときから今までの「区間走行距離」
区間走行距離とは、ある時期から今までに走った距離のことです。この区間走行距離は、トリップメーターという機器を用いて測ります。ガソリンを入れたときにトリップメーターを0kmに戻す方も多いのではないでしょうか。
そうすることで、ガソリンを入れたときから次に給油するまでに走った区間走行距離を知れるため、満タンではどのぐらいの距離を走れるのかといった目安としても使えます。
走行距離を知ることが大事な理由
走行距離を知ることは、車の寿命を予測する上でも欠かせません。そのため、特に中古車を選択するのであれば、年数とともに走行距離をしっかりと把握しなければなりません。また、走行距離によって自動車保険の金額も異なるのが基本です。保険料で損をしないためにも、年間どれぐらいの距離を走っているのかを把握しておきましょう。
車の寿命がわかる
走行距離は、車の寿命を推し量る上で重要な役割を果たしています。新規登録からの経過年数でも寿命を予測できますが、特に中古車の購入時には、車のコンディションを知る方法のひとつとして走行距離のチェックも欠かせません。
実際に走行距離で車の寿命を考えるときに、10万kmを目安にする方も多いのではないでしょうか。ただし、最近では技術の進歩にともない、新規登録から廃車までの年数や走行距離が伸びています。そのため、走行距離では10万km~15万km、年数で考えると12年ほどが買い替え時期の目安のひとつと言えるでしょう。
自動車保険料が変わる
走行距離は自動車保険の料金を決める上でも重要な判断材料となるため、契約前に知っておいたほうがよいでしょう。自動車保険の金額は、年間の走行距離が長ければ長いほど高くなるのが一般的です。これは、走行距離が長いということは長時間運転していることにつながるため、事故に遭うリスクが高まるという考えからきています。
中には、走った分だけ保険料を払うといったシステムを採用している自動車保険もあり、普段あまり運転せず年間の走行距離が短い方にはおすすめです。
走行距離を知る方法
走行距離は車の寿命や自動車保険の料金にも関わる重要な要素のため、中古車の購入時をはじめ普段からきちんと把握しておきましょう。
総走行距離はオドメーター、区間走行距離はトリップメーターと、見るべき機器がそれぞれ異なります。状況によっては、正確な総走行距離を把握するため、過去の整備記録と照らし合わせることも必要です。
オドメーターの数値を見る
先ほどご紹介したように、区間走行距離は任意の時期でゼロに戻せるトリップメーターでチェックできます。一方、総走行距離を把握できるのは、オドメーターという機器です。
オドメーターは、車が完成した時点から走行した距離を測り続けています。オドメーターは、アナログタイプ（機械式）とデジタルタイプの2つです。トリップメーターとは異なり、基本的に表示の数値を変えることはできません。
過去の整備記録を見る
車の寿命や保険料などにも深く関係している総走行距離は、オドメーターを見れば簡単に把握できます。
ただし、車によっては何かしらの原因でオドメーターが壊れてしまっていたり、取り替えていたりすることもあるので気を付けなければなりません。正確な総走行距離を把握するためにも、過去の整備記録などを使ってきちんと把握しましょう。
中古車は走行距離が大事
車を売却する際や中古車を買うときにも、走行距離は大きな影響を与えます。走行距離が短ければ販売価格や査定額は高まる一方、長い距離を走っていれば低くなるのが通常です。
一昔前までは10万km走れば寿命となっていた車も、技術が進歩したことでより長く乗れるようになりました。ここからは、走行距離による購入・売却価格の違いや、中古車を買う際に狙い目となる走行距離についてご紹介します。
売却・購入時の価格に影響する
車の寿命やコンディションに関わる走行距離は、査定において欠かせない判断基準のひとつといえます。同じように、中古車を手に入れる場合にも、どれだけの距離を走行してきたかによって販売価格は大きく異なるのが基本です。
走行距離が短い車であれば販売価格や査定額が高くなる反面、長い距離を走っている車の場合には、販売価格・査定額ともに低くなってしまいます。このように、走行距離は売却や購入時の価格に影響を与える要素です。
購入の狙い目の走行距離
中古車選びの重要な判断基準のひとつとして、走行距離は把握しておきましょう。1年間の走行距離でいうと、1万kmほどが目安です。5年落ちの車であれば約5万kmの走行距離が妥当となるため、それ以下であれば状態が良い可能性があります。
例えば5年落ちなのに3万kmしか走っていない車は狙い目と言えるでしょう。ただし、あくまでも走行距離は判断基準のひとつであるため、それ以外にもしっかりと把握することが大切です。
10万kmを超えていても危険ではない
以前は、走行距離10万kmを車の寿命と考える方が多くいました。今でも10万kmを超えている車に対して「危険」「故障しやすい」というイメージを持っている方がいるかもしれません。しかし、技術の進歩によって、今では寿命は伸びています。
日本よりもオフロードが多い海外では、車も悪路走行を見越して頑丈に製造しているのが特徴です。こういった理由から、外車であれば10年以上でも良い状態で乗れる車は多くあります。10万kmを超えているからといって危険だと決めつけず、しっかりと状態を見極めることが大切です。
中古車を購入するときの注意点
中古車を買う際には走行距離だけでなく、年式や車の状態なども把握したほうがよいでしょう。特に、エンジンや足回りの状態に加えて、これまできちんと整備をしてきた車なのかどうかは重要なチェックポイントです。
以前のオーナーによってきちんと整備を受けてきた車であれば、走行距離が長くても車の状態は良い可能性が高まります。そのため、メンテナンスの状態や履歴は、契約前にしっかりと把握しましょう。
中古車を買うことのメリット
中古車は、新車よりもお得に手に入れられるのが大きなメリットです。新車では手が届かなかったグレードでも、中古車であれば予算内に収まるケースは多くあります。また、新車の中には、長い期間納車待ちが発生するケースがある一方、中古車であれば納期が早いのも魅力です。
走行距離や年式、車の状態、メンテナンスの履歴などチェックするべき事項の多い中古車ですが、在庫が豊富な販売店で条件に合った車が見つかれば、お得な買い物ができるでしょう。
まとめ
走行距離は、車の売却や購入時の価格にも大きな影響を与えるため、事前にしっかりと理解しておくことをおすすめします。車の寿命についても考えつつ中古車選びをすれば、満足のいく1台に出会える確率が高まるでしょう。
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