国務副長官が来日へ
コロナ対策後 外国高官で初

アメリカで北朝鮮問題を担当するビーガン国務副長官が、9日から日本を訪れることになりました。新型コロナウイルス対策で入国を拒否している外国政府の高官が日本を訪問するのは初めてです。

外務省によりますと、アメリカのビーガン国務副長官は韓国を訪問するのに続いて、9日から2日間の日程で日本を訪れます。

滞在中、外務省の秋葉事務次官と会談するほか、茂木外務大臣とも会談する方向で調整が進められています。

会談では、南北の共同連絡事務所を爆破するなど、韓国への揺さぶりを強める北朝鮮への対応を協議することにしています。

また、中国が、香港で反政府的な動きを取り締まる「香港国家安全維持法」を施行したことをめぐっても意見が交わされる見通しです。

新型コロナウイルスの感染拡大で日本政府は現在、アメリカを含む129の国と地域からの外国人の入国を拒否していて、対象国の政府高官が日本を訪問するのは初めてです。

外務省は、PCR検査の実施や訪問先の限定などの措置を講じて、ビーガン副長官の入国を特別に許可するということで、「今後も外交上の必要性に応じ、入国の是非を個別に判断していく」としています。