すずしくなってきて、本を読むのも集中しやすくなりましたね。今回は「読書の秋」にちなみ、好きな童話や民話を調べました。改めて読み直してみてはいかが?

 子どもも大人も1位は「桃太郎(ももたろう)」です。子どもには「(おに)をやっつけるところがかっこいい」と鬼退治(たいじ)が人気。大人は「子どものころに読んでもらった思い出の1(さつ)」となつかしむ人が多くいました。

 2位も、子どもと大人で同じ「シンデレラ」が入りました。ガラスの(くつ)にキラキラしたドレス...だけではなく、継母(けいぼ)の仕打ちにたえて王子様と出会ったシンデレラに「絶望的な状況(じょうきょう)でも、希望をあきらめない大切さを教わった」という人がいました。

 子どものランキングでは、6位「大きなかぶ」や9位「さるかに合戦」など、協力して目標を達成する場面をえがいた話が入っています。「みんなで力を合わせるところがいい」という意見がありました。

 大人では、「努力が大事」と学んだ6位「ウサギとカメ」や、「正直者にはいいことが起きる」と思わせてくれる8位「花()かじいさん」などがランクイン。童話や民話からは、大人になってもわすれないことが学べるんですね。

こども シンデレラの靴にあこがれ

◇「ガラスの靴をはいてみたい」(「シンデレラ」、3年女子)
◇「若者(わかもの)がおじいさんになるところが面白い」(「浦島(うらしま)太郎(たろう)」、2年男子)
◇「結婚(けっこん)したがる人にむずかしいさがし物をさせて、どうなるのかワクワクする」(「かぐや(ひめ)」、4年女子)
◇「つまようじ((はり))で鬼を退治するところがすごい」(「一(すん)法師」、1年男子)
◇「お地蔵(じぞう)さんが動くのはちょっとこわいけど、おじいさんのやさしさにいやされる」(「かさじぞう」、6年女子)
◇「3年寝たい」(「三年寝太郎」、5年男子)

おとな 祖母から聞いた桃太郎

◇「小さいころは祖母に聞かされ、今は(むすめ)()かしつけるときに話している」(「桃太郎」、20代女性)
◇「人生は急いではいけない。一歩ずつ」(「ウサギとカメ」、30代男性)
◇「トイレに行くのがこわくなった」(「三(まい)のお札」、40代女性)
◇「今になって人生を反省していて、この物語からいろいろ感じ取っておくべきだった」(「アリとキリギリス」、60代以上男性)
◇「青鬼の友情に泣ける」(「泣いた赤鬼」、50代男性)
◇「第二の人生を楽しく生きていて、いい話だなと思った」(「ブレーメンの音楽隊」、30代女性))