台湾総統選後の東アジア 中国の武力統一は非現実的
松田康博・東京大学教授
○中国の平和統一政策や中台関係は多元的
○弱い民進党政権で中国は28年の下野画策
○防衛力に加え民主主義守る国際協力必要
1月13日に実施された台湾の総統・立法委員(国会議員)選挙では、与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳氏が当選した。今回は有力候補が3組いたため、頼氏の得票率は40.05%にとどまったうえ、立法院は与党が過半数割れし「弱い民進党政権」となる見込みだ。
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