日本マクドナルド、レジ袋有料化 4月に長崎で先行導入
日本マクドナルドは19日、4月から長崎県の23店舗を対象に持ち帰り商品用として提供しているプラスチック製のレジ袋を有料化すると発表した。料金は1枚5円。2030年までに店舗やオフィスからの温暖化ガス排出量を18年比で50.4%削減する目標も公表した。レジ袋有料化などを通じて脱炭素に向けた取り組みを加速させる。
同日、都内で開いたサステナビリティメディア発表会で明らかにした。サステナビリティ&ESG部の牧陽子部長はレジ袋有料化の全国展開については「長崎県の先行導入の状況を見ながら判断する」と述べた。
脱炭素に向けて食品の容器に使う素材の見直しも進める。埼玉県の23店舗を対象に4月にスイーツ商品「マックフルーリー」のカップ容器を紙素材に切り替えるほか、宮城県の一部店舗では冷たい飲料向けのカップと蓋をサステナブル素材に試験的に変更する。
同日の発表会に参加したジョナサン・クシュナー執行役員は「25年末までにすべての容器を再生可能な素材、リサイクル素材または認証された素材(のいずれか)に切り替えていく」と意気込みを語った。
マクドナルドはこのほか店舗への太陽光発電パネルの設置などを進めるほか、発電事業者と長期契約を結んで直接電力を買う「コーポレートPPA」を検討する考えも明らかにした。