将棋・藤井聡太七冠、名人就位式「大きな感慨がある」

将棋の第81期名人戦で史上最年少の20歳10カ月で名人を奪取し七冠を達成した藤井聡太名人=竜王・王位・叡王・棋王・王将・棋聖=（21）の就位式が7日、東京都内で開かれた。謝辞で藤井七冠は「名人には子供のころから憧れがあり就位には大変な感慨がある。地位に見合った将棋を指せるよう精進していきたい」と語った。

黒紋付き羽織はかま姿で式に臨んだ藤井七冠は「将棋の難しさ奥深さを再認識させられた」と名人戦七番勝負を振り返った。式では日本将棋連盟の羽生善治会長（52）が推戴状を手渡した。羽生会長は藤井七冠の活躍を「陸上の世界でウサイン・ボルトが次々に世界新記録を塗りかえていったような状況」と笑顔で語った。

藤井七冠は七番勝負で渡辺明前名人（39）を4勝1敗で破った。これで現在8つあるタイトルのうち7つを獲得。残る王座戦では4日に挑戦権を獲得しており、現在進行中の王位戦で防衛を果たせば、31日に開幕する永瀬拓矢王座（30）との五番勝負に前人未到の八冠制覇がかかる。