書籍詳細:哲学と経済学から解く世代間問題

哲学と経済学から解く世代間問題 経済実験に基づく考察

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発刊年月
2022.09
ISBN
978-4-535-54022-4
判型
A5判
ページ数
280ページ
Cコード
C3033
ジャンル

内容紹介

異なる世代の人々の利害をいかに調整するか。この問題を哲学で概念化し、経済学で展開し、実験で検証。後藤玲子氏、西條辰義氏推薦。

目次

第1章 序論

1.1 世代間問題
1.2 研究史における位置づけ
1.3 世代間問題における課題と本書のアプローチ
1.4 各章の構成


第2章 世代間倫理における責務と互恵性

2.1 はじめに
2.2 責務としての世代間倫理
2.3 責務としての世代間倫理の問題点
2.4 世代間における互恵性
2.5 世代間における直接的な互恵性
2.6 結論と残された課題


第3章 公共的互恵性に基づく世代間協力の展開
        :カントの定言命法を通じた世代間協力


3.1 はじめに
3.2 先行研究と本章の方法
3.3 世代間協力の可能性と困難
3.4 経済実験
3.5 カントの定言命法を通じた世代間協力
3.6 結論と残された課題
補論1 世代間交渉
補論2 世代間問題におけるパーソナリティの役割


第4章 複数世代に関わる政策決定において考慮すべき事項の考察
        :財政に関する経済実験を通じた検討


4.1 問題意識
4.2 本章のアプローチと先行研究
4.3 財政政策の決定に関する実験
4.4 解釈
4.5 長期の財政問題の解決に向けて考慮すべき七つの事項
4.6 気候変動など複数世代に関わる政策決定全般において
    考慮すべき事項への一般化
4.7 結論と残された課題

補論3 未来人になることで人々は何を語り出すか
補論4 長期の財政問題の構造


第5章 現在と未来の出来事を等しく処遇することの意義
      :時間割引について


5.1 問題の所在-ケネス・アローによる「道徳律の相互矛盾」から
5.2 平等処遇原則と両立可能な時間割引
5.3 後続する決定主体の介在
5.4 自然的危険(hazard)
5.5 功利主義からの離反と時間割引
5.6 結論と残された課題


第6章 結論

6.1 総括
6.2 さらなる研究の展望
6.3 おわりに:いまだ生まれざる者を道具としないこと

書評掲載案内

■『週刊エコノミスト』2022年11月29日号 P56-57にて掲載。
評者:齋藤 誠(名古屋大学大学院経済学研究科教授)
「公共的互恵性をベースに世代間倫理の構築を模索」

■『経済セミナー』2023年2・3月号 P122にて掲載。
評者:小黒一正(法政大学経済学部教授)

■『社会心理学研究』第38巻第3号 P62-63にて掲載。
評者:亀田達也(東京大学)

■『ファイナンス』2023年4月号 P62にて掲載。
評者:鈴木恭人(独立行政法人住宅金融支援機構監事)

■2023年11月3日付『日本経済新聞』29面にて掲載。
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「道徳上の互恵と責務問う」 評者:井堀利宏