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氷川きよし、イカ天ブームの90年代…ごく普通の少年が演歌を始めたわけ

福岡スタア倶楽部―2006(平成18)年12月29日付 西日本新聞―

 赤や青の大きなハートの飾りを付けた銀色の衣装で氷川きよしが舞台に登場すると、約五千人で埋め尽くされた東京のコンサート会場にも、無数のハート形ペンライトが大きく揺れた。

 ズンズンズンズンドコ…。ワンフレーズごとに「きよしーっ」の掛け声がかかる。「このステージに命かけています。真心だけは忘れていません」。曲の合間に氷川がそう語りかけると、今度は「きよしちゃーん」。声援を送る女性ファンは老いも若きも...

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