土砂災害警戒区域、九州に14万5000カ所 20年は熊本が全国最多発生
静岡県熱海市を襲った土石流。平野が少ない九州も土砂災害の危険にさらされている。警戒区域は計約14万5千カ所に上り、全国の約2割を占める。近年は温暖化の影響でリスクが高まっており、昨年は熊本県で全国最多の土砂災害が発生。識者は「静岡と同じような災害がいつ起きてもおかしくない」と警告する。
都道府県は、住民が土砂災害に遭う恐れがある地域を土砂災害警戒区域に、さらに危険な地域を土砂災害特別警戒区域に指定。国土交通省によると、3月末時点で九州7県の警戒区域は計14万5388カ所、特別警戒区域は計12万9693カ所に上り、いずれも、その約2割は、熱海市のように土石流が発生する恐れがあるという。...