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2024.02.01

密度と比重の違いって何?

校正のトピックスNo.663

密度と比重の違いとは

  • ●密度と比重。過去に学校で習った記憶はあるけれど、『何がどう違うの?』と聞かれても説明に困るのではないでしょうか
  • ●そこで今回は、職種によってはあまり馴染みのない密度と比重について調べてみましたので、計測器と簡単な校正方法も含めてご紹介します。

1.密度とは

  • ●密度とは、単位体積あたりの質量のことで、物体1cm3あたりに何g詰まっているかを意味するので、密度の基本的な単位はg/cm3などで表します。 単位の読み方は、「グラム 毎 立方センチメートル」もしくは「グラム パー 立方センチメートル」で表されます。
  • ●また、密度は物質の状態によって変化をします。一例を上げると、液体の水が固体の氷になると体積は増えますが、その分密度は減ります。

.比重とは

  • ●比重とは、ある物質の密度とそれと同じ体積である基準となる標準物質(固体・液体の場合は水、気体の場合は空気を基準とします)の密度との比のことをいいます。
  • ● 固体の場合、比重は物体の密度を水の密度(1.0g/cm3)で除した値となります。 比重の数値は密度と同じですが、密度はg/cm3で表すのに対し、比重には単位がありません。

3.では、密度と比重の違いとは

  • ●まとめると、密度は単位体積あたりの質量に対して、比重は水との密度比で水の質量の何倍にあたるかで表されます。ですから密度と比重は違うものとなります。
  • ●一例を上げると、エタノールの1cm3あたりの密度は0.789 g/cm3でエタノールの比重は0.789(エタノールは水の質量の0.789倍)となります。
  • ●液体・固体の場合、水より比重が大きいものは水に沈み、小さいものは浮きます。

密度・比重の計測器をご紹介します

  • 浮秤(ふひょう)
    液体に浮かべ沈んだ体積から密度や比重を測定する計測器のことを浮秤(ふひょう)といいます。材質は主にガラス製で、下部にふくらみをつけることで浮力を増加させ、その底部におもりを封入し、液中に直立して浮くようにしたもので、液面を上部に刻んだ目盛で読み密度や比重を測定します。
【校正方法】測定範囲に合った比重の液体に標準器と校正対象の浮秤を浮かべ、比較校正をします。
  • 電子比重計
    電子天秤に比重測定容器を組み合わせた計測器で、測定可能な物質の状態は、固体、液体、粉体など多岐にわたります。
【校正方法】分銅を使用して電子天秤部分の秤量の指示校正をします。
  • 乾湿密度計
    気体を使用する乾式測定で,液体に対する溶解や濡れの心配がなく,また試料の回収・同一試料での繰り返し測定が容易に行えます。さらに揮発性が低ければ,ペースト状試料や液体試料の測定も可能です。
【校正方法】付属の「校正球」の容積を校正してあらかじめ値付けしておき、乾式密度計のセルチャンバに入れて運転した時の測定値と比較します

比重計、密度計校正できます

  • ●今回このメルマガを書いてみて、結果として出てくる数値は同じでも、計算過程や何を意味しているのかの違いを意識してデータを扱うことが出来そうです。
  • ●今回ご紹介しました、比重計、密度計の校正実績もございますので、是非お気軽にお問合せください。

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