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環椎後頭関節

環椎後頭関節も臨床的には、非常に興味深い関節です。

回旋だけでなく屈曲伸展の状態によって機能が制限されたりします。

目の疲れや頭重感、頭がスッキリしない、眩暈等々の様々な症状がでてきたりします。


首椎骨動脈が脳幹に行っている訳ですが、脳幹部の間に挟まるような感じで蝶形骨があります。


昨日も書いたように蝶形骨が振動を起こすと脳しんとうを引き起こし一時的な意識喪失が起こったりすることから、意識の状態とこの骨は関係があると思います。


意識にとって、とても大事な骨だと言うことです。蝶形骨はこめかみのところで一部分が触れます。こめかみを触診すると蝶形骨の動きもよくわかります。


何度も書きますが、蝶形骨は実際には動きませんが、触診上は、かなり動いているように感じられます。

この部分の動きが回復すると、前述したような目や頭の症状が改善されることがよくあります。


首、特に環椎は、蝶形骨と連動し後頭骨に対して環椎が右回旋で制限されるなら、殆どの場合、蝶形骨も右回旋で制限されています。

もちろん例外もありますが、殆どの人でそうなっています。


環椎後頭関節は他にも屈曲(前に曲げる)や伸展(後に曲げる)も起こっています。環椎を滑るように後頭骨が動きますが、この動きも臨床的にはかなり制限されている人が多く見られます。


首の痛みでは後に曲げた時の痛みを訴える人が多いですが、そのような訴えを起こしている人も、実は、屈曲(前に曲げ)しにくいという場合もあります。


首は全体としては前に曲げられるのですが、環椎後頭関節のみを観察すると、屈曲が制限されているという状態です。

この状態は臨床的に興味深い状態と言えます。


首の上側で運動制限されている場合、その前にある鼻咽頭の状態も悪いと言えます。図をご覧になっていただくとよくわかりますが、鼻咽頭のすぐ後が環椎です。


つまり、咽頭の腫れや異常があると環椎後頭関節の屈曲は制限される可能性があるということです。

関節の動きと内部器官の炎症や水分代謝の異常、血流不足と言った機能低下状態は、結びつけて考える人は少ないですが事実です。

臨床的には結構頻繁に起こることです。舌骨や甲状軟骨を触ると強烈な圧痛があったりすることから首の動きと鼻咽頭の腫れは無関係ではないと言えます。






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