話題の漫画原作実写化作品への出演が続く新田真剣佑。そんな彼の最新主演作がハリウッド作品『聖闘士星矢 The Beginning』だ。『パシフィック・リム:アップライジング』に続く2度目のハリウッド作品となる。主人公の星矢を演じた新田が日本とハリウッドの現場の違いや撮影秘話などを語った。
■本格的なハリウッド挑戦と、日本での活動との両立
――全世界で愛されている日本のアニメ『聖闘士星矢』がハリウッドで実写化。新田さんはオーディションに参加したそうですね。
新田真剣佑:海外の作品に出演したいという思いはずっと持っていたのですが、日本とハリウッドの制作スケジュールって全然違っていて、両立させるのはかなり難しかったんです。でも、本作のオーディションを知り、このチャンスは逃してはいけないと思って。
――海外の作品のオーディションを受ける際にはスケジュールを空けておく必要があると。
新田真剣佑:そうですね。日本では2年先までスケジュールが埋まっているということも多いんですが、ハリウッドだと大人気シリーズでも「数ヶ月後にオーディションあります。受かったらスケジュールを空けてくださいね」ということも多くて。だから本気で挑戦したいのであればそれが可能な環境にしなければいけないなと感じていました。
――星矢を演じるにあたりどのような役作りをされましたか?
新田真剣佑:肌を露出する場面もあるので、大きなスクリーンに映っても恥ずかしくない身体に仕上げていきました。アクションシーンも多かったので、週5日のペースで1ヶ月ほどトレーニングをしたのですが、これまで経験してきたアクションとはスケールが違いました。
――どのように違っていたのでしょうか。
新田真剣佑:今まで経験したことがないくらい大きな動きがあったり、武器を使わずに戦うシーンでは少しでもズレると手数が合わなくなったりして、とにかくハードでした。トレーニングしたあとは、本番と同じように実際にカメラを回してアクションシーンのシミュレーションをして、撮った映像を繋ぎ合わせて、確認しながら本番で撮るアクションを作り上げていくというやり方でした。「これがハリウッドか…!」といちいち感動していましたね(笑)。
■日本には若い世代が主人公の作品がたくさんある
――激しいカーアクションや、マーベル映画『シャンチー』のスタント・アクションコーディネーターであるアンディ・チェンさんを迎えたアクションシーンなど、さまざまなことに挑戦されていましたね。
新田真剣佑:刃ものを使うような危険なアクションに関しては、「星矢はひとりしかいないんだからダメ」とアクションの先生に止められましたが、それ以外は自分でやらせてもらいました。シミュレーションをしっかりやっていたので、安心してアクションに挑むことができたと思います。とてもやりがいを感じる楽しい現場でした。
――星矢の内面に関しては、どんな風に捉えて演じられたのでしょうか。
新田真剣佑:生き別れた姉を探すという目的だけのためにスラム街の地下格闘技で生計を立ててきた星矢。ところがショーン・ビーンさん演じるアルマンと、マディソン・アイズマンさん演じる女神の生まれ変わりシエナと出会ったことで、自分の運命を知り成長していくんですよね。守るべきものが明確になったときにさらなる力に目覚めるので、きっと本作をご覧になる方もそんな星矢の姿にワクワクしてくださるんじゃないかなと思います。自分自信もわくわくしながら星矢を演じさせていただきました。
――2018年に公開された『パシフィック・リム:アップライジング』でもハリウッド作品に参加されていますが、今回は主演ということで前回とは少し意気込みが違ったのでは?
新田真剣佑:主演だからというよりは、全編英語で台詞量も多く、日本人がいない現場だったことに違いを感じましたね。最初はすごく不安でした。でも、撮影中トメック・バギンスキー監督に「いまのお芝居大丈夫でしたか?」と聞くと必ず「大丈夫だよ」と返してくれていたので、不安が解消されました。監督の言葉はとても心強かったです。“ずっとここにいたい”と思わせてくれるような心地よい現場でした。
――『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『ゲーム・オブ・スローンズ』など数々のヒット作に出演しているショーン・ビーンさんや、『ジョン・ウィック:パラベラム』のマーク・ダカスコスさんなど共演者の方々も豪華ですが、ご一緒してみていかがでしたか?
新田真剣佑:ショーン・ビーンさんと初めてお芝居したときは、とにかく圧倒されたのを覚えています。休憩中は「タピオカ飲む?」なんて気さくに話しかけてくれていたのに、役に切り替わったときの表情や仕草がアルマンそのもので鳥肌が立ってしまって。いつか自分もショーンさんのような渋みや深みが出せたらなと憧れます。マイロックを演じたマーク・ダカスコスさんとは現場で心に残る言葉をいただきました。具体的には言えないのですが、とてもうれしかったです。
――高校を卒業されるまでハリウッドで育ち、日本で芸能活動をスタートしてからはドラマや映画などたくさんの作品に出演して俳優としてのキャリアを築いてこられました。これまでを振り返ってみて、いまどのような心境ですか?
新田真剣佑:ハリウッドはベテランの俳優が主演の作品が多いですが、日本は若い世代が主人公の作品がたくさんあるんですよね。そこで積んだ経験が今につながっていると思っています。今の自分があるのは日本での経験のおかげ。これまで参加した作品や、お世話になった方々には心から感謝しています。ハリウッド作品の主演を務めるなんて、デビュー当時は想像もしていなかったことです。俳優として活動する中で生まれた“ハリウッド作品に出演したい”という夢が叶って感無量ですね。
――では最後に今後の展望をお聞かせいただけますか。
新田真剣佑:もっともっとオーディションを受けていきたいですし、もっともっと幅広い作品、役柄に挑戦できたらと思っています。30代40代50代といろんなことを経験して、60代になったときにはショーン・ビーンさんのように渋くてカッコいい役者になっていたいですね。
文/奥村百恵
写真/MitsuruYamazaki
ヘアメイク/いたつ
スタイリスト/櫻井賢之[casico]
<衣装>コート¥368,500、ジャケット¥268,400、シャツ¥116,600、ネクタイ¥30,800/すべてダンヒル(ダンヒル)※すべて税込価格 ★ORICON NEWS 動画視聴ページTOP
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■本格的なハリウッド挑戦と、日本での活動との両立
――全世界で愛されている日本のアニメ『聖闘士星矢』がハリウッドで実写化。新田さんはオーディションに参加したそうですね。
新田真剣佑:海外の作品に出演したいという思いはずっと持っていたのですが、日本とハリウッドの制作スケジュールって全然違っていて、両立させるのはかなり難しかったんです。でも、本作のオーディションを知り、このチャンスは逃してはいけないと思って。
――海外の作品のオーディションを受ける際にはスケジュールを空けておく必要があると。
新田真剣佑:そうですね。日本では2年先までスケジュールが埋まっているということも多いんですが、ハリウッドだと大人気シリーズでも「数ヶ月後にオーディションあります。受かったらスケジュールを空けてくださいね」ということも多くて。だから本気で挑戦したいのであればそれが可能な環境にしなければいけないなと感じていました。
――星矢を演じるにあたりどのような役作りをされましたか?
新田真剣佑:肌を露出する場面もあるので、大きなスクリーンに映っても恥ずかしくない身体に仕上げていきました。アクションシーンも多かったので、週5日のペースで1ヶ月ほどトレーニングをしたのですが、これまで経験してきたアクションとはスケールが違いました。
――どのように違っていたのでしょうか。
新田真剣佑:今まで経験したことがないくらい大きな動きがあったり、武器を使わずに戦うシーンでは少しでもズレると手数が合わなくなったりして、とにかくハードでした。トレーニングしたあとは、本番と同じように実際にカメラを回してアクションシーンのシミュレーションをして、撮った映像を繋ぎ合わせて、確認しながら本番で撮るアクションを作り上げていくというやり方でした。「これがハリウッドか…!」といちいち感動していましたね(笑)。
■日本には若い世代が主人公の作品がたくさんある
――激しいカーアクションや、マーベル映画『シャンチー』のスタント・アクションコーディネーターであるアンディ・チェンさんを迎えたアクションシーンなど、さまざまなことに挑戦されていましたね。
新田真剣佑:刃ものを使うような危険なアクションに関しては、「星矢はひとりしかいないんだからダメ」とアクションの先生に止められましたが、それ以外は自分でやらせてもらいました。シミュレーションをしっかりやっていたので、安心してアクションに挑むことができたと思います。とてもやりがいを感じる楽しい現場でした。
――星矢の内面に関しては、どんな風に捉えて演じられたのでしょうか。
新田真剣佑:生き別れた姉を探すという目的だけのためにスラム街の地下格闘技で生計を立ててきた星矢。ところがショーン・ビーンさん演じるアルマンと、マディソン・アイズマンさん演じる女神の生まれ変わりシエナと出会ったことで、自分の運命を知り成長していくんですよね。守るべきものが明確になったときにさらなる力に目覚めるので、きっと本作をご覧になる方もそんな星矢の姿にワクワクしてくださるんじゃないかなと思います。自分自信もわくわくしながら星矢を演じさせていただきました。
――2018年に公開された『パシフィック・リム:アップライジング』でもハリウッド作品に参加されていますが、今回は主演ということで前回とは少し意気込みが違ったのでは?
新田真剣佑:主演だからというよりは、全編英語で台詞量も多く、日本人がいない現場だったことに違いを感じましたね。最初はすごく不安でした。でも、撮影中トメック・バギンスキー監督に「いまのお芝居大丈夫でしたか?」と聞くと必ず「大丈夫だよ」と返してくれていたので、不安が解消されました。監督の言葉はとても心強かったです。“ずっとここにいたい”と思わせてくれるような心地よい現場でした。
――『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『ゲーム・オブ・スローンズ』など数々のヒット作に出演しているショーン・ビーンさんや、『ジョン・ウィック:パラベラム』のマーク・ダカスコスさんなど共演者の方々も豪華ですが、ご一緒してみていかがでしたか?
新田真剣佑:ショーン・ビーンさんと初めてお芝居したときは、とにかく圧倒されたのを覚えています。休憩中は「タピオカ飲む?」なんて気さくに話しかけてくれていたのに、役に切り替わったときの表情や仕草がアルマンそのもので鳥肌が立ってしまって。いつか自分もショーンさんのような渋みや深みが出せたらなと憧れます。マイロックを演じたマーク・ダカスコスさんとは現場で心に残る言葉をいただきました。具体的には言えないのですが、とてもうれしかったです。
――高校を卒業されるまでハリウッドで育ち、日本で芸能活動をスタートしてからはドラマや映画などたくさんの作品に出演して俳優としてのキャリアを築いてこられました。これまでを振り返ってみて、いまどのような心境ですか?
新田真剣佑:ハリウッドはベテランの俳優が主演の作品が多いですが、日本は若い世代が主人公の作品がたくさんあるんですよね。そこで積んだ経験が今につながっていると思っています。今の自分があるのは日本での経験のおかげ。これまで参加した作品や、お世話になった方々には心から感謝しています。ハリウッド作品の主演を務めるなんて、デビュー当時は想像もしていなかったことです。俳優として活動する中で生まれた“ハリウッド作品に出演したい”という夢が叶って感無量ですね。
――では最後に今後の展望をお聞かせいただけますか。
新田真剣佑:もっともっとオーディションを受けていきたいですし、もっともっと幅広い作品、役柄に挑戦できたらと思っています。30代40代50代といろんなことを経験して、60代になったときにはショーン・ビーンさんのように渋くてカッコいい役者になっていたいですね。
文/奥村百恵
写真/MitsuruYamazaki
ヘアメイク/いたつ
スタイリスト/櫻井賢之[casico]
<衣装>コート¥368,500、ジャケット¥268,400、シャツ¥116,600、ネクタイ¥30,800/すべてダンヒル(ダンヒル)※すべて税込価格
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2023/04/25