スーツの裾上げをするときの長さの目安

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スーツの裾上げをするときの長さの目安

スーツのスラックスの裾上げをするとき、いつもあまり考えずにその場の雰囲気で長さを決めていないでしょうか。しかし、スーツの裾が適切な長さでないと全体のバランスが崩れ、スーツ本来のシルエットまで損なわれてしまいます。スーツの裾上げをするときに覚えておきたい、長さの目安についてご紹介します。

  1. スーツのスラックスの裾が与える印象
  2. スーツの裾の長さの測り方
  3. スーツの裾の長さの目安
  4. スーツの裾上げの種類
  5. スーツの裾上げをする方法

スーツのスラックスの裾が与える印象

スーツの裾というのは全体の印象を大きく左右する重要な要素のひとつです。裾の丈が短すぎると子どもっぽく見えたりカジュアルな印象になりすぎたりしますし、長すぎる場合にはだらしがない印象になってしまいます。足元というのは意外と人から見られている部分のため、人と接する機会の多い社会人は特に、正しい丈で裾上げをしておくことが大切です。

スーツの裾の長さの測り方

最初は店舗でスーツの裾上げをするときに気をつけたいことについてです。フィッティングの際は次のポイントに注意しましょう。

男性の場合

まず、スラックスのウエストの位置を正しく合わせます。ハイウエストやローウエストにならないよう、ウエストは腰骨の位置に合わせるようにします。また、長さを測ってもらうときはベルトをすることを忘れずに。靴も普段よくスーツに合わせるものを履きましょう。計測中は腰を曲げたりせず、背筋を伸ばしてまっすぐ前を向いた姿勢を保つことにも気をつけます。

女性の場合

レディースのパンツスーツの場合も基本は同じです。ただし、ウエストは腰骨というより、おへその位置に合わせるほうがわかりやすいでしょう。靴は必ず普段履くパンプスと同じ高さのヒールで合わせる必要があります。

スーツの裾の長さの目安

スーツの裾は次のポイントに応じて長さを調整しましょう。

パンツの太さで選ぶ

男性の場合、太めのスラックスは長めに調整したほうがバランス良くなります。太くて短いとバランスが悪いだけでなく、広い裾がはためくような仕上がりになってしまいます。逆に細めのスラックスはやや短めにするとすっきりとした見た目になります。こちらは長くすると、足元がもたついた印象になりがちです。

女性の場合はもう少し自由度が高いのですが、裾幅が細いパンツはやはり短めに、ヒールのかかとよりほんの少し長いくらい、フレアパンツならヒールの真ん中ほどで合わせるのが基準です。

スーツを着る場面で選ぶ


スラックスの裾は短めにするとカジュアルな印象になります。カジュアルパンツはアンクル丈が流行っていますが、スーツの場合はくるぶしが隠れるくらいが短めにするときの基準です。逆に、フォーマルな場面に着用するスーツの丈は長めにするのがセオリー。かかとが隠れるくらいが目安です。

スーツの裾上げの種類

スーツの裾上げにはシングルとダブルがあります。よりフォーマル度が高いのはシングルですが、シングルはそのままビジネスシーンでも対応できるため、汎用性の高さで選ぶならこちらがおすすめです。細めのスラックスにもマッチします。

一方、ダブルの裾は、ややカジュアルな印象にしたいときに適しています。こなれた感じにスーツを着こなしたいときや、いわゆるジャケパンスタイルなどのオフィスカジュアルのときはダブルが向きます。

また、ダブルの裾にする場合、折り返しの幅をどうするかも大切なポイントです。裾幅は時代によってトレンドがあり、その時々で人気の幅が異なりますが、流行に合わせると着用する機会が限定されてしまうため、ビジネスシーンではオーソドックスな4cmの幅にすると良いでしょう。

すっきりとお洒落に着こなすには、着る人の身長に合わせるのも大切なポイントです。身長が高い人であれば幅広の折り返しでも問題ありませんが、身長が低い場合には幅広の折り返しにすることで視線が下に引かれてしまうため、全体のバランスが悪く見えてしまうこともあります。着用シーンやパンツの太さ、自身の身長などを考慮した上で、最適な裾幅を見つけましょう。

スーツの裾上げをする方法

全体のバランスを大きく左右するスーツの裾丈。裾上げが必要な場合にはどうしたら良いのでしょうか。ここからは、裾上げをする方法について代表的なものをご紹介していきます。

お直し専門店に依頼する

ひとつめは、ズボンの裾上げや洋服のリフォームなどを行っているお直し専門店に依頼する方法。スピーディに対応してもらえるケースが多く、急いでいる時などには便利です。また、料金も900円~1,500円ほどとリーズナブルなことが多いのも魅力のひとつでしょう。

クリーニング店に依頼する

クリーニング店によっては、裾上げなどのお直しサービスを行っているところもあります。金額は1,000円~2,000円ほどですが、基本的にはお預かりして外部での作業となるため、当日仕上げなどには対応していないケースがほとんどです。

自分で裾上げをする

ミシンなどを使って自分で裾上げをすることもできますが、出来上がりのクオリティと失敗のリスクを考えると、あまりおすすめできない方法です。

購入店に依頼する

一番おすすめなのが、やはり購入店に依頼するという方法。購入時にそのまま裾上げの依頼をすれば、適切な長さのアドバイスもしてもらえて、バランスの取れた長さに仕上げることができます。

もしも適切な裾の長さがわからないという場合は、ORIHICAの店舗でご相談ください。スーツを購入いただければ、スーツの種類やお客様のお好みに合わせた最適な長さにサイズを調節いたします。

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ORIHICAでは、裾上げのお直し料金は、シングル/ジーパン仕上げ/モーニングカット1本869円(税込)、ダブル1本979円(税込)となっています。

スーツの裾上げは、スーツを購入した際の最後の仕上げとも言うべきものです。上記を参考に、最適な裾の長さを選びましょう。

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