核兵器廃絶

核のない
世界を実現する

広島、長崎への原爆投下から80年近くたつ今も核兵器の脅威はなくなっていません。パルシステムは、世界中の市民社会と連帯して「核なき世界」の実現を呼びかけています。

どうやって?
核兵器をゼロに

核兵器禁止条約は、核兵器の開発、保有、使用だけでなく、威嚇や援助も禁止しています。

2021年1月、核兵器を完全に廃絶することをめざす核兵器禁止条約が発効しました。国際法上、核兵器を初めて違法と位置づけ、開発や保有なども禁止する内容です。

世界で核兵器を保有している9か国や、唯一の戦争被爆国である日本は参加していません。それでも国際社会は、「核兵器ゼロ」の実現に向けて重要な一歩を踏み出しました。

広島、長崎の被爆者たちは、日本も核兵器禁止条約に参加するよう強く求めています。

核兵器禁止条約は、核兵器の開発、保有、使用だけでなく、威嚇や援助も禁止しています。

世界中の市民社会と連帯

パルシステムは2018年、「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)に加盟しました。ICANはスイスに本部を置く国際NGOで、世界101か国、468団体が加盟。国連で核兵器禁止条約が採択された2017年には、ノーベル平和賞を受賞しています。パルシステムはICANへの加盟によって世界の仲間と連帯し、核兵器に脅かされることのない社会の実現をめざしています。

核兵器禁止条約は、2017年7月7日、アメリカ・ニューヨークの国連本部での条約交渉会議で採択されました。

2017年7月7日、国連で核兵器禁止条約が採択された(写真提供=ピースボート)

パルシステムは、ヒバクシャ国際署名に参加し、組合員から寄せられた約25万筆の署名を国連に届けました。
  • 1.2017~2021年度に組合員から寄せられた署名

広島、長崎の被爆者たちが呼びかけた「被爆者が訴える核兵器廃絶にむけた国際署名」(ヒバクシャ国際署名)にパルシステムも参加し、国連に署名を届けました。

核兵器のない世界の実現に向けて、「ヒバクシャ国際署名」へのご協力ありがとうございました。署名総数は248,216筆となりました。

左から、パルシステム神奈川・藤田順子理事長(当会地域活動委員会委員長)、大信政一・当会理事長、パルシステム東京・松野玲子理事長(当会副理事長)(2021年)

パルシステムは、ヒバクシャ国際署名に参加し、組合員から寄せられた約25万筆の署名を国連に届けました。
  • 1.2017~2021年度に組合員から寄せられた署名

Data

どれくらい?
核兵器の数

現在、世界で核兵器を保有しているのは9か国。「核不拡散条約」(NPT)で認められているアメリカ、ロシア、フランス、イギリス、中国の5カ国に加えて、NPT非加盟国のインド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮です。これら9か国で、約1万3000発の核兵器を保有しているのが現状です。

9か国が核兵器を保有
世界の核兵器12720

国別の核兵器保有数は、ロシア5975発、アメリカ5245発、中国350発、フランス290発、イギリス225発、パキスタン165発、インド160発、イスラエル90発、北朝鮮40発となっています。

資料=長崎大学核兵器廃絶研究センター「世界の核弾頭一覧」(2022年6月時点)より作成。数字は丸めてあるため、実際の合計数と異なる場合があります

アクションしよう

パルシステムでは、各地でイベントを開催しています。世界中の仲間とつながりながら、声を上げていきませんか。

パルシステム連合会
ピースボートと共同で開催したオンラインイベントに約350人が参加し、核兵器禁止条約をめぐる情勢を踏まえて「私たちができること」を考えました。
パルシステム神奈川
「平和の願いをリレーしていく」という思いを込め、神奈川県内各地を平和の想いを行進でつなぎ、広島に届けました。
パルシステム東京
核兵器をめぐる世界の流れや道のりをたどりながら、核兵器廃絶は可能であることを学びました。
パルシステム千葉
被爆体験の継承や核兵器のない世界への思いを共有するイベントに、全国の生協とともに参加しています。
パルシステム埼玉
戦争の悲惨さと平和の尊さを伝え、学ぶ機会として、丸木位里・俊夫妻が共同制作した「原爆の図」を展示しました。