社会貢献活動にはどんな種類がある?企業、個人別にはじめやすい取り組みを説明

リリース日:2021/11/10 更新日:2021/11/10

社会貢献とは,社会の利益になる行動のことです。社会貢献活動には企業のCSRや個人のボランティアのほか,日常的な取り組みもあります。この記事では,社会貢献の種類や個人でもはじめやすい取り組みをご紹介します。

社会貢献活動にはどんな種類がある?企業、個人別にはじめやすい取り組みを説明
  1. 社会貢献とは?
  2. 企業が行う社会貢献の種類
  3. 企業が社会貢献活動を行うメリット
  4. 個人が行う社会貢献活動
  5. 誰でも気軽にはじめられる取り組み
  6. インターネットでできる社会貢献
  7. 簡単なことから社会貢献をはじめよう

社会貢献とは?

社会貢献とは?

社会貢献とは、個人や企業がより良い社会のために行動することを指します。自然や資源を守る環境保全活動、子どもやお年寄りへの援助、自然災害の被災地への支援、動物愛護活動などが社会貢献活動の代表的な例です。

 

しかし、実際には「このような活動が社会貢献である」という定義はありません。個人や企業が社会のために、自らの意志を持って行動すれば社会貢献といえます。ただし、あくまで社会貢献は公共の利益のために行うことであり、個人や企業の利益追求ではないことを理解しておきましょう。

企業が行う社会貢献の種類

企業が行う社会貢献の種類

企業による社会的貢献として、CSR活動が普及しています。CSRは「Corporate Social Responsibility」の略語で、日本語では「企業の社会的責任」と訳されますが、企業の利益のために行う事業とは別に、公共の利益のために行う取り組みのことを指します。

 

日常的に商品・サービスを選択するときや学生が就職活動をするときに、企業のCSR活動の内容について調べることで、間接的に社会貢献に取り組むことができるでしょう。

 

具体的なCSR活動として、以下のようなものが挙げられます。

 

・資金の提供
企業の主な社会貢献として、資金的支援があります。社会貢献活動を行っている非営利団体に資金援助をすることで、間接的に社会貢献活動を行う方法です。例えば、売り上げの一部を植樹活動団体、人権保護団体、動物保護団体に寄付するなどがあります。

 

・物資の提供
自社の製品などを無償で提供することによる社会貢献です。例えば、大きな災害時に物資を送ったり、途上国の子どもたちに学用品を支援したりといったことがあります。

 

・企業施設の開放
企業が持つ施設(グラウンドやホール、体育館など)を開放することで、文化・芸術・スポーツの振興に貢献するという方法もあります。子ども向けの工場見学を実施している企業もありますが、これも同様です。

 

・人材の提供
企業の従業員を業務として社会貢献に参加させる方法があります。災害時の復旧活動や社外講師の派遣、NPOのボランティア活動などが代表例です。また、専門的な知識や技術を生かしたボランティア活動である「プロボノ」を積極的に行う企業も増えています。

企業が社会貢献活動を行うメリット

企業が社会貢献活動を行うメリット

企業による社会貢献活動は、非常に重視されています。なぜ、企業は利益にはならないCSR活動を行っているのでしょうか。企業が社会貢献活動を行うメリットについて解説します。

 

・企業価値の向上に繋がる
企業が社会貢献活動を行う理由は、社会貢献活動により企業価値の向上が見込めるからです。競争が激しい現代では、自社のサービスや商品を販売するにあたり、他社との差別化が難しくなっています。そこで企業はCSR活動を広くアピールすることで、企業のイメージや信頼性の向上を目指しているのです。企業価値が高まれば、消費者だけでなく株主からの人気も上がり、企業の成長に貢献するという考え方です。

 

・従業員満足度の向上
企業の社会貢献活動は、従業員の満足度にも影響します。従業員は社会貢献活動をしている企業で働いたり、実際に社会貢献に参加したりすることで「自分は社会の役に立っている」という満足感を得られ、働くモチベーションが高まります。結果として離職率の低下、優秀な人材の確保にも繋がるのです。

個人が行う社会貢献活動

個人が行う社会貢献活動

個人で行う社会貢献活動の代表的な例が「ボランティア」です。ボランティアは、自己の意志により社会や人々の役に立つ活動を行うことを指します。交通費や活動費が支払われる場合もありますが、無償であることがほとんどです。

 

ボランティアをするには、個人で行うだけでなくボランティア団体の活動に参加するといった方法があります。最寄りの市区町村にあるボランティア・市民活動センターではボランティアに関する相談や情報の提供を行っているので、問い合わせてみることをおすすめします。

 

代表的なボランティア活動について見ていきましょう。

 

・災害ボランティア
地震や津波、台風、豪雨など自然災害が起きた際に、主に被災地で活動するのが災害ボランティアです。被災地に実際に訪れてがれきの撤去や清掃、物資の仕分け、炊き出しなどさまざまな活動を行います。

 

災害ボランティアでは、ボランティア活動が被災地の人々の負担や迷惑にならないよう、自分自身の行動と安全に責任を持たなければなりません。災害ボランティアに参加する際は事前にしっかりと準備を行い、被災地でも指示に従って動くようにしましょう。

 

・動物保護ボランティア
動物保護ボランティアは、犬や猫などの動物に関する活動を行うボランティアです。保護された動物を自宅で預かること、里親探しや動物愛護の普及啓発などが主な活動内容です。地域の「動物愛護センター」ではボランティアを募集していることがあるので、動物が好きな方はホームページをチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

・子どもや青少年を対象とした活動
子どもの学習支援やレクリエーション活動などを通じて、不登校、貧困、障がいといった子どもたちを取り巻く問題を解決する手助けができます。貧困家庭や両親が不在の子どもたちに食事を提供する「子ども食堂」や、放課後に勉強を教えたり相談を聞いたりする活動、休日にキャンプなどの野外活動を行うなど、具体的な支援方法はさまざまです。

 

・自然や環境を守るための活動
自然や環境を守るためのボランティアとして、森林や公園、海辺の清掃活動などがあります。ゴミ拾いはほとんど準備がいらず難しい作業も必要ないため、子どもから大人まで気軽に参加できるのが魅力です。週末に家族や友人と一緒にボランティアに参加してみるのも良いでしょう。さまざまな団体が清掃ボランティアを募集しているので、近くで行われているものをチェックしてみてください。

 

・高齢者・障がい者を対象とした活動
募集が多いのは、高齢者・障がい者を対象としたボランティア。たとえば1人暮らしの高齢者や障がい者の話し相手、見守り、買い物の手伝いなどが求められています。老人ホームでも入居者の話し相手、将棋などのゲームの相手、一緒に歌を歌うボランティアなどが募集されています。実際の身体介護などを行うことはないため、介護資格がなくても応募可能です。

誰でも気軽にはじめられる取り組み

誰でも気軽にはじめられる取り組み

ここまでは、社会貢献活動の代表的な例である、ボランティアについて解説しました。ボランティアはやはり「難しそう」「時間が取れない」とハードルの高さを感じる方もいるでしょう。しかし、ボランティアに参加しなかったとしても、日常で私たちが社会貢献できることはたくさんあります。誰でも気軽にはじめられる社会貢献についてみていきましょう。

 

・フェアトレード商品を選ぶ
フェアトレードとは「公平・公正な取引」を意味し、開発途上国の製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い国の生産者や労働者たちの生活改善を目指すしくみです。フェアトレード商品を購入することで、発展途上国の生産者や労働者たちを支援できます。スーパーやコンビニで買い物をする際には、フェアトレードマークがついている商品を意識して選ぶだけで社会貢献に繋がります

カフェでも「フェアトレードコーヒー」って見かけるわよね!メニューにあったら頼むようにしているわ

・食品ロスを減らす
食品ロスとは、本来は食べられるものなのに捨てられてしまう食料のこと。日本の食品ロスは年間600万トン(平成30年)といわれており、深刻な問題となっています。食品ロスを減らすためには家で食べ残しが出ないようにするだけではなく、お店でも食品ロスを出さないように意識することが大切です。例えば、手前に陳列されている賞味期限が近いものから買ったり、「訳あり」の値引き商品から買ったりするなど、ちょっとした行動で食品ロスを減らせます。

・地域行事への参加
地域で行われている伝統行事やイベントに参加することも、社会貢献活動のひとつです。高齢化により継承が途切れる危険性のある地域行事もあります。学生などの若者たちが地域の行事やイベントに参加することは、交流の輪が広がって地域の活性化にもなります。自分の住んでいる地域や地元の良さについて、見つめ直してみてはいかがでしょうか。

 

・リサイクル
暮らしているうちに出てしまうゴミや不用品をリサイクルするだけで、社会貢献活動になります。ゴミはきちんとリサイクルできるように、自治体が提示している分別方法をきちんと守りましょう。まだ使える衣類などの中古品を、フリマアプリやリサイクルショップで譲り、他の人に使ってもらうのも良い取り組みです。NPOでは使わなくなったおもちゃや学用品などを恵まれない子ども達に寄付する活動も行っています。

インターネットでできる社会貢献

店頭や街頭で行われている募金活動に募金することも、立派な社会貢献活動です。最近では、インターネット上でどこにいても募金できるものが増えてきました。

 

楽天クラッチ募金」は、インターネットで寄付をしたいという多くの声を受けて、2011年より開始した取り組みです。これまでに国内外の災害支援を中心に募金活動を行い、2021年11月現在までの累計募金総額は12億円以上となっています。

 

寄付したい場合は「楽天カード」およびVisa・Mastercardブランドの各種クレジットカード、「楽天銀行」指定口座への現金振り込みから、利用しやすい決済方法を選び、寄付することができます。「楽天ポイント」を使っての寄付も可能です。

家にいながら社会貢献できる募金活動に、参加してみてはいかがでしょうか。

簡単なことから社会貢献をはじめよう

社会貢献は企業が行うものから個人が行うものまでさまざまな種類があり、どれもが社会を支えています。個人ができるボランティア活動のほか、リサイクルや食品ロスを減らす心がけなども社会貢献活動の一種です。まずは自分にできることから、社会貢献をはじめてみてはいかがでしょうか。

このテーマに関する気になるポイント!

  1. 社会貢献とは?
    社会貢献とは、個人や企業がより良い社会のために行動することです。

  2. 企業が行う社会貢献とは?
    企業は「CSR(企業の社会的責任)」を担います。利益追求とは別に行う、公共の利益のための取り組みのことです。

  3. 個人が行う社会貢献は?
    個人が行う社会貢献として、高齢者や子どもの支援、環境や自然・動物の支援、災害支援などのボランティア活動があります。

  4. 簡単に取り組める社会貢献は?
    募金やリサイクル、食品ロスを減らす、フェアトレード製品を購入することなども社会貢献の一環といえます。
  • まきあんさん

    元栄養士で現在フリーのWEBライターとして活動している、まきあんです。基本的なお金の知識を身に付けたいと思い、独学でFP2級を取得しました。
    お金に関する知識や生活に役立つ情報を分かりやすく発信していきます。

まきあん
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)
まきあん

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

元栄養士で現在フリーのWEBライターとして活動している、まきあんです。基本的なお金の知識を身に付けたいと思い、独学でFP2級を取得しました。お金に関する知識や生活に役立つ情報を分かりやすく発信していきます。

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