課題とは┃問題との違いや、情報を整理して解決するための方法について解説!

リリース日:2023/06/23 更新日:2023/06/23
大井ずん
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言語聴覚士(ことばと飲み込みのリハビリ)ライター。 言語聴覚士として働くなかで資産管理の大切さを実感。医療や介護とも関連が深い お金に関する疑問をわかりやすく説明します。

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

ビジネスや政治の場面で「これは大きな問題だ」「これはわが社の課題だ」など、問題や課題という言葉をよく耳にするのではないでしょうか。
問題と課題は、どちらも同じような状況、同じ意味で使われることが多くあります。しかし、きちんとした成果につなげるためには問題と課題の違いを認識して、解決するための道筋をわかりやすく示すことが効果的です。

ここでは問題と課題の違いや、解決するための方法について解説します。

  1. 課題とは?
  2. 問題と課題はどう違う?
  3. 問題と課題を整理しよう
  4. 課題への取り組み方
  5. まとめ

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課題とは?

課題とは?

課題とはどういうものかを説明するために、まずは辞書で意味を調べてみましょう。辞書での定義は次のとおりです。

課題

  • 解決すべき問題
  • 対処が必要なことで、それへの対処が任務であるような問題のこと
  • 問題の中で「対処する」「解決する」など行動に重点が置かれている問題

 

課題と同じように使われることが多い問題は、次のように説明されています。

問題

  • 解答が必要な問い(試験など)
  • 批判、論争、研究などの対象となること。解決すべきこと、課題
  • 困ったこと
  • 世間が関心をもっている内容、話題

 

辞書の説明を要約すれば、課題は行動を起こして解決すべき問題ということになるでしょう。

問題と課題はどう違う?

問題と課題はどう違う?

辞書での意味は似ていましたが、ビジネスの場では問題と課題は明確に使い分けられることが多く、ここでも区別して解説します。なぜなら、目標に向けて改善するためには、問題と課題を区別して考えるほうが具体的な行動につながり、成果を導きやすいからです。

 

ここからは、ビジネスにおける問題と課題の違いを説明します。

問題

問題とは、あるべき状態や目標と現状とのギャップのことを指し、すでに発生しているかどうかで次の3つに分けられます。

 

  • 発生型の問題:すでに発生している問題
  • 潜在型の問題:見方を変えることで見えてくる、自分で探し出す問題
  • 設定型の問題:未来のあるべき状態を見すえて、自分で考え出す問題

 

自動車事故で例えてみましょう。事故が起きてほしくないのに事故が起きた場合は、発生型の問題になります。すでに起きている問題なのでわかりやすく、誰でも気づくという特徴があります。

 

潜在型の問題は、現状ではまだ事故は起きていないけれど、そのままだと事故になる可能性がある状態です。例えば、「信号や渋滞を回避するためコンビニの駐車場を通り抜ける」「よそ見をしながら運転する」などです。実際に事故が起きているわけではないので、問題意識をもたないと気づかれにくい問題になります。現状の、事故が起きていない状態を維持するためには、潜在型の問題に対策するのが重要です。

 

設定型の問題は、目標を立てて現状と見比べたうえで、自分で考え出す問題です。無事故無違反を継続するのが目標だとして、現状は守れているけれど時折スピードを出し過ぎることがあるとします。その場合には「スピード違反などで無事故無違反が継続できない可能性がある」のが問題になります。

課題

課題とは、目標と現状とのギャップである問題を解決するために、具体的にとる行動、アクションのことです。

 

問題は現状と目標を見比べネガティブで後ろ向きに表現している一方、課題はそのギャップを埋めるための対策を前向きに表現しています。

 

自動車事故で例えると、「事故が起きた」という問題に対して「スピードを守って運転する」「左右をよく確認して運転する」などが課題になります。

問題と課題を整理しよう

問題と課題を整理しよう

問題と課題を整理するために、さらに具体的にいくつか例を挙げて考えてみましょう。

 

まずは発生型の問題です。試験に合格するのが目標で、先月の試験で不合格だった状況だとします。

 

  • 目標:試験に合格する
  • 現状と問題:試験に不合格だった
  • 原因:あまり勉強しなかった、試験が全くわからなかった
  • 課題:勉強時間を増やす、独学ではなく予備校に通う

 

試験に不合格だった問題に対して、原因をいくつか考えたうえで、それに対する前向きな行動を課題として設定します。

 

ここで重要なのは、問題があったら掘り下げて複数の原因を考えるということです。「試験に不合格だった」という問題に対して、「試験に合格するために頑張る」という課題を設定しても、具体的な改善につながらず役に立ちません。

 

次は潜在型の問題の例を見てみましょう。仕事を休まないのが目標だけれど、疲労が溜まっていて仕事をしていてもだるい状況の人だとします。

 

  • 目標:仕事を休まない
  • 現状:休まずに出勤できているけれど疲労が溜まってだるい
  • 問題:このまま続くといずれ体調をくずして仕事を休むことになる
  • 原因:残業が続いていて休む暇がない、睡眠が足りない、しっかり食事をしていない
  • 課題:残業時間を減らす、7時間以上睡眠を取る、3食食べる

 

このような課題が考えられます。もちろんこれは一例です。同じ状況だとしても問題や原因、課題はその人によって異なります。

 

最後は設定型の問題の例です。体重を50kgにするのが目標で現状は70kgだとします。

 

  • 目標:体重を50kgにする
  • 現状:70kg
  • 問題:目標より体重が20kg重い
  • 原因:食事量が多い、運動不足
  • 課題:食事量や間食を減らす、自転車通勤にする

 

問題が発生しているわけではないので、設定した目標と現状とを見比べたうえで、目標までのギャップを問題とします。この場合、「目標より体重が20kg重い」という問題につながる要因を挙げていく中で原因を把握し、そこから課題を見つけることになるでしょう。

 

問題と課題の整理ができたでしょうか。

 

このように目標に向かうためには、現状を分析して問題や原因を洗い出したうえで、課題を設定していきます。問題や課題は見方によってさまざまなので、考える人によって違うものです。複数あることも珍しくないので、具体的に実行しやすい課題をいくつも設定しておくのが理想的です。

課題への取り組み方

課題への取り組み方

ここからは課題への取り組み方を5つのステップで説明します。

 

  1. 現状と目標を見比べて問題を把握する
  2. 問題の原因を考える
  3. 課題を設定する
  4. 実行する
  5. 検証する

 今年中に「100万円貯める」ことが目標で、現状の貯金額は10万円の家庭を例に考えてみましょう。

1.現状と目標を見比べて問題を把握する

まずは目標と現状とを見比べたうえで、問題を明確にすることから始めます

 

100万円貯金することが目標で、現状の貯金が10万円だとすると、問題は「目標の貯金額まで90万円不足していること」です。

 

この問題を解決するためには、家族全員で目標を共有することが重要です。自分は100万円貯めることが目標だと思っていても、ほかの人が50万円で良いと思っていると、問題も課題もずれてしまいます。

2.問題の原因を把握する

問題がわかったら原因を分析していきます。

 

問題がなぜ起こったのか、未来の問題であれば、なぜ起こりそうなのかを分析するのが大切です。分析しておかないと、どうすればここから90万円貯めることができるのかが明らかにならないためです。

 

90万円貯金が不足している原因として考えられることを挙げてみましょう。例えば以下のような内容が考えられます。

 

  • 光熱費や家賃などの日常で必要な支出が多い
  • 外食や旅行、お菓子などの不要な支出が多い
  • 子供の習い事への支出が多い
  • 収入が足りない

 

ほかにもいろいろな要因が考えられますが、具体的に原因を考えることで適切な解決策が立てられるのです。

3.問題を解決するための課題を設定する

洗い出した原因に対して、解決するための課題を設定します。課題はできるだけ具体的に、すぐに実行にうつせるような形まで絞り込むことが大切です。

 

考えた解決策すべてが成功するとは限らないので、複数の項目を挙げておくと良いでしょう。

 

 

課題を考えてもすべてを実行できるわけではありません。どの課題にどの順番で取り組むのかは、主に以下を考慮して決めると良いでしょう。

 

  • 実行できる
  • 効果が高い
  • 緊急性が高い

 

課題について上記3点などを考えたうえで、もっとも効果が高く実現できそうなものから優先順位をつけて取り組むのです。

4.解決策を実行する

解決策を立てて実行にうつします。1度に実行するのが難しいようであれば、優先順位が高いものから順に少しずつ実行していきましょう。

 

この際に重要なのは、結果を振り返る期限を決めておくことです。なんとなく始めると効果が出たかどうかがわかりにくく、結果につながりません。

5.結果を見直して検証する

目標の達成に重要なのは、対策を実行にうつした後に見直して検証する作業です。決めた期限に結果を振り返り、実際に効果が出たのかを評価します。期限までに効果が出ていないようであれば、別の対策にうつす必要があります。

 

このように課題を解決するためには、目標を立ててから検証するまでの一連の流れを繰り返していくのです。この作業を習慣化すると、問題解決力が高まり、あらゆる場面で効果を発揮します。

 

日頃から「なぜだろう」と考える癖をつけて問題や原因をあぶりだすようにしておくことで、ビジネスでも家計でも効率的に問題解決できるようになるでしょう。

まとめ

まとめ

ビジネスの世界では、問題と課題を区別して用います。問題は目標と現状とのギャップのことで、課題はそのギャップを埋めるためにできる具体的な行動のことです。目標を明確にして問題や原因、課題を細かく考えることで、効果的な改善につながります。業務ではもちろん、家計管理などにも使えるので、役立ててみてはいかがでしょうか。

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※この記事は2023年6月時点の情報をもとに作成しております。

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このテーマに関する気になるポイント!

  • 問題と課題の違いは?

    日常生活では多くの場面で両者を同様のものとして扱いますが、ビジネスの場合、問題とは目標と現状との間にあるギャップのことで、課題とはギャップを埋めるためにする行動のことです。

  • 課題は何のために設定するの?

    問題を効果的に解決するためです。

  • 問題はどのように解決するの?

    目標を設定して現状と比較し、問題を明らかにすることから始めます。問題の原因を分析し、課題を設定して問題解決に臨みます。

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