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アニメ「ラブライブ!」で大ブレークの内田彩 声優やりながら肉体労働も

【魅力発見・動画付き】アニメ「ラブライブ!」で大ブレークの内田彩 声優やりながら肉体労働も
【魅力発見・動画付き】アニメ「ラブライブ!」で大ブレークの内田彩 声優やりながら肉体労働も
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映画やゲームなど多様なメディアに展開し、人気を集めているアニメ「ラブライブ!」。登場する主要メンバーの1人「南ことり」役を務める声優の内田彩(29)が大活躍している。昨年11月、ソロ歌手としてアルバムデビュー。今年7月にリリースした2枚目のアルバム「Blooming!」は、「オリコン」の週間ランキングで9位を記録した。ブレーク中の内田だが「声優の仕事で食べていけるようになったのは、最近です」と澄んだ声で語った。

内田は平成20年、テレビアニメ「おでんくん」で声優デビュー。このとき、声優だけでやっていけるという手応えは「まったくなかった。声優デビューしてからもアルバイトをしていました」と振り返る。

職種を決めるとき、主に派遣の仕事を探したという。「芸能事務所から急に『明日、来てください』と言われたときに対応できるようにしたくて。シフトに融通が利くアルバイトを選びました。デパートで、お歳暮を売ったり、工場で検品をしたり…。暑い工場で、段ボールを運ぶとか肉体労働もしましたね。働くのが好きなので、アルバイトは苦ではありませんでした」

オーディションでレギュラーの仕事を続けて獲得できても、ずっと続けられるとはかぎらない。つい「2、3年ぐらい前まで、声優の仕事が空いているときは派遣のアルバイトをやっていました」。

アルバイトをしながらアニメの役のオーディションを受け続けた結果、アニメ「ラブライブ!」で「南ことり」役を射止め、人気に火が付いた。「ラブライブ!」は22年に雑誌の企画としてスタートし、25年のアニメ化で、注目を集めた。今年6月には劇場版が公開され、観客動員数は「3週連続で1位」(興行通信社調べ)を記録した。母校の廃校を阻止するために、女子高生たちがアイドルグループ「μ’S(ミューズ)」を結成し、奮闘するストーリー。そのメンバーの1人が、内田が演じた「南ことり」だ。

「ことりちゃんは、ふわっとして甘くて柔らかくてマシュマロみたいな雰囲気の女の子。キャラクターソングを歌うときは、役柄の性格を意識して、ことりちゃんの歌い方を突き詰めていく作業をしてきました」

その役柄から離れて、昨年11月には歌手「内田彩」として、ソロデビューアルバム「アップルミント」を発売。今年7月、2枚目のアルバム「Blooming!」をリリースした。「キャラクターソングと自分のアルバムは全く別の物。キャラクターのイメージで見られることは声優としてはうれしい。でもアルバムでは、自分が投影できるような歌詞の曲を入れ、私自身を表現しました」

アルバム「アップルミント」は、タイトル通り爽快感ある仕上がりに。「Blooming!」ではさまざまなジャンルの曲に挑戦、アーティストとしての幅を感じさせる内容になった。8月には、ブルーレイ「泣きべそパンダはどこへ行った~ハルカカナタ 口笛の旅~」をリリース。5月のソロライブを収めたブルーレイ「アップルミント ~Baby, Are you ready to go?~」も9月30日に発売する予定だ。

今年は歌手活動に精を出してきた。「声優として培ったものを歌でも表現していけたら、と思っています」。よく響く声で語り、多彩な表情を見せる。そんな人を惹きつける会話にも、声優としての経験が自然に生かされているように感じられた。(竹中文)

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