「建国の由来、教えないのは日本だけ」 竹田恒泰氏が講演

建国記念の日を前に、天皇と日本の歴史について講演する作家の竹田恒泰氏=9日午後、福島県須賀川市(内田優作撮影)
建国記念の日を前に、天皇と日本の歴史について講演する作家の竹田恒泰氏=9日午後、福島県須賀川市(内田優作撮影)

 2月11日の「建国記念の日」を前に、明治天皇の玄孫(やしゃご)で作家の竹田恒泰氏が9日、「皇室と日本国民」と題した講演を福島県須賀川市で行った。竹田氏は「学校で建国の経緯を教えない国は日本だけ。国がどのようにして生まれたのか、なぜ教えないのか。私たちがなんとかしなくてはならない」と呼びかけた。

 講演会は同市建国記念の日を学ぶ会実行委員会の主催で、会場の市民交流センターには、ほぼ満席の200人が詰めかけた。

 竹田氏は、現在193の国連加盟国の中で、日本は2000年以上にわたる最も古い歴史を持つ国であるにもかかわらず、建国記念の日の由来や神武天皇の存在が若い世代に知られていないと指摘。「米国や中国で『建国の由来がわからない』と言えば軽蔑される。よその国では、ありえないことだ」と述べた。

 こうした現状を招いた背景として、「若い世代が悪いのではなく、日本がいつできたか、誰がつくったのかが、教科書に書かれていない」と戦後の歴史教育の問題点を挙げた。

 その問題点の淵源にGHQ(連合国軍最高司令部)による日本人の精神を洗脳した占領戦略「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)」があると指摘。その中身について「『日本人が誇りに思っていることを表現してはいけない』『国民から尊敬される天皇の歴史を教えてはいけない』などの検閲を行った。現在も建国の歴史がGHQ占領期の検閲によって消されたままになっている」と批判した。

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