メールやSNSなどに欠かせない絵文字は、自分の感情や気持ちを直感的に他者に伝えられる便利なツールだ。コロナ禍で非対面のコミュニケーションが増える昨今、絵文字を使って自分の感情を伝える機会も増えている。しかし相手はどのような感情を読み取っているのだろうか。産業技術総合研究所の研究チームが70種類以上の人間の顔の絵文字を科学的に分析したところ、相手に強い感情を伝えやすい絵文字にはある共通点があったという。
感情に影響を与える絵文字を6グループに
メールやSNSの文章中に使われる絵文字は、日本発祥のコミュニケーションツールだ。1999年に日本の携帯電話会社が開発し、原形が出来上がったといわれ、今では「Emoji」として世界中で広く使われている。先行研究で絵文字が文章に添えられると、人間の感情に影響を与えることは知られていたが、絵文字そのものを人間がどう解釈しているのかを詳細に分析した研究はこれまでほとんどなかった。