京都でも記録的大雨、琵琶湖疏水があふれる

京都御所近くの丸太町通では大雨により一時、道路が冠水した=19日午前、京都市上京区(木下倫太朗撮影)
京都御所近くの丸太町通では大雨により一時、道路が冠水した=19日午前、京都市上京区(木下倫太朗撮影)

前線や低気圧の影響で、18日深夜から19日にかけ、西日本各地で記録的な大雨が降った。京都府内でも19日早朝から正午ごろにかけて激しい雨となり、観測史上最大となる1時間の降水量を記録した地域もあった。

気象庁によると、同日午前11時24分に京都市中京区の観測地点で、1時間の降水量が88ミリとなった。昭和55年8月に並ぶ観測史上1位の値で、同33分に記録的短時間大雨情報が発表された。

大雨によって京都市内の各地で冠水による交通規制や浸水の被害が相次ぎ、同市の一部地域で避難指示も発令された。

京都市消防局によると、19日正午ごろまでの出動回数は13件。多くは浸水被害によるものだが、けが人は確認されていない。京都市左京区では琵琶湖疏水があふれ、近くの民家が浸水する被害も確認されたという。

京都御所(京都市上京区)の南側にある丸太町通では道路が一時冠水。水たまりの中を車が通行した波が歩道に押し寄せ、通行人のくるぶし近くまで迫った。

近くのビルを所有する男性(89)は、「地下に水が入りそう」と119番。駆け付けた消防隊員らが入り口に土嚢(どのう)を約50個積み上げ、地下への浸水を防いだ。

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