強者は何よりも敗者を嫌う。台頭する中国からみれば、民間のソフトターゲットに対するミサイル攻撃は、敗者が見せる弱さの証明にすぎない。
ウクライナ侵略戦争は、プーチン露大統領が夢見る「帝国ロシアの復活」どころか、弱点を世界にさらすことになった。ロシアの締め付けが外れた中央アジアでは、いがみ合いが表面化してより不安定になった。
9月半ばにウズベキスタンで開催された上海協力機構首脳会議に合わせた会談で、中国の習近平国家主席(中国共産党総書記)から「懸念と疑問」が示されていたことをプーチン大統領も認めざるを得なかった。