(月刊「丸」・昭和48年1月号収載)
参謀というと、いかにもえらそうに聞こえるし、濃紺の軍服の肩に金モールをつけた姿は、当時の少年たちからカッコいいともてはやされたものであるが、実はこの飾りはヒモで鉛筆をつりさげた名残りであり、もっぱら筆記役であり、通信係であった――とタネを明かせば、いささかツヤ消しになるかも知れない。
しかし、参謀というものは司令長官、司令官の指揮統帥をおこなうための裏方であって、指揮権がないということをここで明らかにしておきたい。
(月刊「丸」・昭和48年1月号収載)
参謀というと、いかにもえらそうに聞こえるし、濃紺の軍服の肩に金モールをつけた姿は、当時の少年たちからカッコいいともてはやされたものであるが、実はこの飾りはヒモで鉛筆をつりさげた名残りであり、もっぱら筆記役であり、通信係であった――とタネを明かせば、いささかツヤ消しになるかも知れない。
しかし、参謀というものは司令長官、司令官の指揮統帥をおこなうための裏方であって、指揮権がないということをここで明らかにしておきたい。