JR西日本は17日、岡山-出雲市駅を結ぶ特急列車「やくも」の新型車両を報道陣に公開した。新型車両「273系」は山陰・山陽の沿線の自然に映える色としてブロンズ色を基調にデザイン。車両には、シンボルマークである幾重にも重なった雲が描かれた。
高速で曲線を走行できる「車上型の制御付自然振り子方式」を国内で初めて搭載した。走行データと地図データを照合し連続的に現在位置を補正するなど、適切なタイミングで車体を傾斜させることで乗り心地が向上、乗り物酔いを抑えるという。
車内にはグループ向けの座席を新設したほか、公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」を備え、全席に電源コンセントを設置するなど利便性を図った。
JR西によると、11編成44両が令和6年度から順次運行する。