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渋谷に「ファンタジー武器屋」 プラスチックなどで作るオリジナル「武器」

「まず見て持ってほしい」と話す折井匠社長

「まず見て持ってほしい」と話す折井匠社長

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 プラスチックなどで作るオリジナル「武器」を販売する「ファンタジー武器屋 TAKUMIARMORY」が現在、渋谷駅前のMAGNET by SHIBUYA109(渋谷区神南1)5階に期間限定オープンしている。

キーホルダーなどの雑貨

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 プラスチック加工業を手がける匠工芸(兵庫県高砂市)が展開するオリジナル「武器」ブランド「TAKUMI ARMORY」の店舗。同社社長の折井匠さんは、ガンダムのプラモデルをきっかけにプラスチックを使った物作りが好きになり、高校卒業後プラスチック加工会社に11年勤め2008(平成20)年に独立。

 起業に当たり加工機械の購入で借金を背負うと、その返済もあり「心の状態が悪くなってしまった」。「仕事をしていて楽しいと思えるようにしないといけない」と考え始め、自身が持つ技術と、小学生の頃から好きだった物作り、「夢中になって楽しんでいた」RPGゲームシリーズ「ドラゴンクエスト」のイメージを組み合わせて、「子どもの頃に憧れていたゲームに出てくる剣を作ってみよう」と、2011(平成23)年にプラスチックで剣を作ったのが同ブランドの始まり。

 限定店は、木を基調に背の高いカウンターを設け、ロゴ看板を装飾するなど、ゲームに登場する鍛冶屋をイメージした内装に仕上げた。折井さんがベージュのシャツにエプロンという「店主」の服装で来店客を迎える。店内には、商品購入者が撮影できるフォトスポットも用意する。

 「武器」は、アクリル板や低発泡塩ビ板などさまざまなプラスチックをベースに、金具や発泡スチロール、木などの素材を使いながら作っている。炎をイメージした勇者の剣をコンセプトに作った1作目の「ファイヤードレイク」(18万円)、斬った相手の血を吸って成長するという設定の「大暗黒天邪血魂」(34万円)などの剣をはじめ、全長1メートルのガトリング砲で銃身などを実際に回すことができる「ギアガトリング」(54万円)、打撃用の武器「モーニングスター」(19万円)、魔法の杖「理の杖」(24万円)などさまざまな種類を用意する。

 折井さんは、ブランド黎明期について、自身が「格好いい」と思える剣が出来上がったことで、主力事業だったプラスチック加工の仕事も「前向きに」できるようになったと振り返る。本業の傍ら剣作りを続けるなか、コスプレイヤーが集まるイベントや「ワンダーフェスティバル」などの展示販売会に出展。

 大ぶりの武器は高額ということもあり売れない日々が続くなかで「本格的なビジネス化」を模索し、2017(平成29)年に短刀「ロミニングカトラス」(1万6,900円)を作ったところ初めて購入者が現れた。「応援したい」と比較的安価な商品を求める声を受け、2018(平成30)年以降、魔法陣柄のコースター(1,900円)や「ゆうしゃ」「がくせい」「むしょく」などの種類を用意する「しょくぎょうキーリング」(1,500円)などの雑貨類も展開を始め、ビジネスとして成り立つようになってきたという。

 常設店は、本社の一角に構え、ECやイベント出展を続けるなか、昨年横浜ビブレに初の限定店を出店。開催期間が1日~2日と短い展示即売会にこれまで足を運べなかった人たちも訪れるなど好評だった。都内での出店を検討し、「ポップカルチャーが盛んな」場所で物件を探し、知人を通じて施設の担当者と出会いMAGNET by SHIBUYA109に出店することが決まったという。

 オープン後はブランドを知っている人も来店するが、エスカレーター正面という好位置ということもあり、訪日外国人、都外からの観光客など通りがけに入店する客も多く、売り上げの半分程度は訪日外国人だという。折井さんは「僕が1本目を作った時と同じような反応をしてくれるのでうれしい」と手応えを明かし、「買う買わない関係なく、まず見て持ってほしい。写真を撮る体験も含めて楽しんでほしい」と来店を呼びかける。

 営業時間は10時~21時。8月27日まで。

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