栃木県内の衆院選比例代表は1日未明、開票が確定した。政党別得票率は自民党が最多の38.1%(2.8ポイント増)となり、県内全域で30%以上の票を獲得。「保守王国」の本県で、比例でも地力を示した。次いで立憲民主党が24.5%(3.5ポイント増)、公明党11.7%(0.1ポイント増)、日本維新の会は10.3%(7.1ポイント増)。2017年前回衆院選と比べ、自民、立民、公明、維新、社民の5党が得票数を伸ばし、共産党は減らした。維新は前回選の3倍以上と大きく伸ばした。

 

 県選挙管理委員会によると、県内比例代表の投票率は小選挙区から0.01ポイント減の53.05%。前回を1.4ポイント上回った。有効投票数は1万6516票減の83万3942票。

 得票数では、自民が2万4885票増の31万7916票、立民が2万9517票増の20万4098票だった。公明は1450票増の9万7469票。維新は5万9712票と大幅に増え、8万5832票だった。 共産は4555票減の3万7600票(得票率4.5%)。14年衆院選比では6割以下にまで票数を減らした。社民は4427票増の1万3355票(同1.6%)。

 前回衆院選後に結党した国民民主党は3万5354票(4.2%)、れいわ新選組は2万9994票(3.6%)、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」は1万2323票(1.5%)だった。

 前回、全体の約2割に当たる18万5544票を獲得した希望の党は解党。大幅増の維新を中心に、自民、立民、国民、れいわの各党に分散したとみられる。