〈社説〉下請けいじめ 「慣例」で済ませられない

 業界全体、ひいては日本経済全体に関わる根深い問題だ。

 下請け業者への支払代金を不当に減額したとして、公正取引委員会が日産自動車に対して再発防止を勧告した。

 下請法違反に当たるとの判断である。同法は、下請け側に原因がある場合を除き、一度決まった代金を発注側が一方的に減額することを禁じている。

 昨年4月まで約2年にわたり、36社に対し計約…