ページング(構内放送)とは。メリットや仕組みを簡単に解説

2023年12月18日掲載

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本ブログは、企業の新任総務担当者やこれまで固定電話を利用したことがない若手総務担当者向けに、電話の基礎をキーワードごとに分かりやすく解説しています。今回は「ページング(構内放送)」について、メリットや仕組みを解説していきます。

目次

ページングとは

ページングは「構内放送」とも呼ばれ、多くの人へ一斉に情報を伝達するための通信手段です。大規模な施設や工事現場、病院や学校などで情報を一斉に伝えるために利用されます。

例えば従業員へ必要な業務連絡をしたり、ショッピングモールや公共施設などにおいては、忘れ物の連絡や迷子のアナウンスのために利用者を呼び出す際にも使われています。

ページングには、PBX(Private Branch Exchange)と呼ばれる電話交換機が使用されます。PBXはページング機能を兼ね備えており、施設内の放送設備を経由してスピーカーから情報が共有されます。

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近年では「クラウドPBX」においてもページングの利用が可能です。クラウドPBXは従来のPBXと同じ働きをするものの、その運用がクラウド上で行われるため、専用の交換機を設置する必要がありません。そのため、設備投資費を抑えつつ必要な機能を利用することができます。また、ビジネスフォンのみならずスマートフォンやPCから操作できるのも、クラウドPBXにおけるページング機能の特長です。

 

ページングのメリット

ページング(構内放送)のメリットは、広範囲に渡って一斉に情報伝達ができる点です。仮に従業員どうしが離れた場所にいたり、フロアを跨いでいたとしても、一度の操作で大量の情報を送ることができるため効率的な上、人件費の削減にもつながります。

メールやチャットに比べて、早く確実に情報を伝達できるため、災害時の緊急避難連絡を速やかに共有できることもメリットとして挙げられます。

ページングの使用例

ページング(構内放送)はさまざまなビジネスシーンで利用されています。

例えば医療機関では、患者や医師・看護師の呼び出し及び業務連絡に使用されます。また、学校では生徒へ一斉に周知を行う校内放送として使用され、非常事態が発生した際にも速やかかつ確実に情報を届ける目的で使用されます。

さらに工事現場では、広範囲に渡り業務を行う作業員に対し、一斉に指示や連絡を出すために使用され、現場での情報伝達を円滑にする役割を担っています。

ほかにもスーパーなどの小売業の現場でも活用されています。施設内のさまざまな場所にいる店員に対し、レジ応援のための呼び出しや商品の陳列、棚卸、問い合わせなど業務連絡全般に使われます。

このように、ページングはさまざまな業種の現場において利用可能な、柔軟性の高い通信手段と言えます。

ページングの仕組み(導入時準備すべきもの)

ページング(構内方法)の実装には、複数の装置が必要です。この章ではページングの仕組みについて紹介していきます。

まず欠かせないのが、「PBX(電話交換機)」です。PBXは、外線や内線といった電話回線と、施設内に設置されている固定電話機を一元的に管理下に置き制御できる装置のことで、「構内交換機」とも呼ばれます。前述の通り、近年はクラウド化したPBXでもページングが可能です。

また、構内放送を行うためには「放送用アダプタ」も必須です。PBXを経由して伝わってきた音声情報を、アダプタ内部にある機能を使ってボリュームやインコライザーの調整を行い、放送用アンプやスピーカーに流すための「中継器」の役割を担います。

放送用アダプタとスピーカーの間に設置する「放送用アンプ」は、「放送用アダプタ」を経由して伝わってきた音声を、増幅させる役割を担っています。放送用アンプで構内に伝わるように音量を「増幅」させる役割を担います。

そして構内放送の情報が最終的に出力される「スピーカー」によって、構内のどこにいても放送が聞こえるようになります。

スピーカーは、PBXから発せられた音声が放送用アダプタ、放送用アンプを伝って調整、増幅されたものを出力する最後の役割を担います。これらの装置全体が組み合わさることで、組織は効率的な通信環境を実現し、情報伝達の効果性を向上させることが可能になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。効率的に情報を伝達できることで、現場のオペレーションも効率化が達成できることから、ページングは多くのビジネスシーンで活用されています。また災害時の伝達網としても重要な役割を担っています。

さらに、今ではクラウドPBXとの連携により、設備投資を抑えつつページングを利用する方法もあります。

ソフトバンクが提供するクラウドPBXとFMCをひとつで実現するサービス「ConnecTalk(コネクトーク)」は、放送設備と連携することができます。

放送機器接続ゲートウェイをご利用いただくことで、ConnecTalk環境下でも今お使いのアンプ・スピーカを接続した構内放送を行うことができます。ConnecTalk(コネクトーク)の詳しい情報はこちらから資料がダウンロードできます。ぜひ参考にしてください。

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