【山川穂高と一問一答(1)】西武ファンに最後まで挨拶できず「そこは本当に申し訳ないです」

[ 2023年12月19日 15:35 ]

<ソフトバン>入団会見で謝罪する山川(撮影・中村 達也)
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 西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使し、ソフトバンクに入団した山川穂高内野手(32)が19日、福岡県内で入団会見に出席し、意気込みを語った。ソフトバンクは4年総額12億円プラス出来高で合意。背番号は「25」となった。

 以下、山川と一問一答。

 (会見冒頭で)
 「このたび、ソフトバンクホークスさんにお世話になることになりました。ここまで決断に時間がかかってしまい、申し訳なく思っております。一連の私の不祥事によって、ライオンズファン、球団、プロ野球ファンすべての関係者にご迷惑をおかけしましたことをお詫びしたいと思います。本当に申し訳ありませんでした。西武ライオンズさんには入団から10年間、苦しいときも楽しい時も支えてくれました。感謝しています。ホークスさんに決断したのは三笠GMと話したときに『絶対に優勝したい。戦力になってください』といってもらえたことが、一番の理由になります。私はプロ11年目になりますが、ホークスのユニホームを着ることになります。マイナスからのスタートになると思います。一日一日、自覚を持って行動をとりたいと思っております。新人の気持ちで全力で頑張りたいと思っております」。

 ――今の気持ち
 「身が引き締まる思いです」

 ――どんな思いで過ごしていたか
 「自分がしてしまったことの反省の日々を過ごしていました。野球につきましては3軍で若い選手と野球をしていました。いろんな人と話をすると、自分がしてしまったことの大きさを痛感する日々でした」

 ――FAについて
 「ライオンズさんにも感謝していますし、お世話になったんですが、他の人の話、世間の人の声も聞いたんですが、しっかり受け止めて判断しようと決めました」

 ――渡辺GMとは
 「GMに連絡を僕の方からさせていただいたのですが、10年間、ありがとう。感謝している。最初の3年間、2軍の生活で苦しんだけど、優勝に貢献してくれてありがとうと言ってもらいました。10年間の中で今の僕があるのも、充実した野球生活があるのもライオンズさんのお陰。その気持ちは伝えました」

 ――決断の理由
 「三笠GMに優勝したい。戦力になってくださいといってもらえたことが一番の理由。覚悟を持って決断しました」

 ――もう一度、声援を送ってもらえる選手になりたいと
 「厳しい声があがるのは当然のことだと思っています。僕も野球で結果を出して許してもらえるとは思っていない。根本から変わらないといけない。できることは目の前の一つ一つの行動、言動を自覚もってすること。それ以上のことはできないので、今はそれに徹していくと思っています」

 ――求められていることは?
 「球団からはホームラン、打点、チームの勝利につながるバッティングを求められていると思います。マイナスからのスタートなので、欲を出さずにきょう一日を一歩一歩、行けたら良いと思います」

 ――対戦相手としてのホークス
 「最大のライバルと思いながら、絶対にホークスには負けないと思いながら臨んでいました。僕たちが優勝を経験したときもソフトバンクさんが、最大のライバルだった。対戦相手としてはわくわくする相手だったと思います」

 ――連絡を取り合った選手は?
 「嶺井選手とか、ほかにも日本代表で牧原大選手は一緒にいる時間が長かったので連絡をくれたりしていました。これからは代表やオールスターなどでしゃべったことのある選手はいますが、いろんな人とコミュニケーションをとれたらいいと思います」

 ――どういった成績を?
 「いま、本当に個人成績というか、例年であればリーグ優勝、ホームラン王をとるという気持ちで臨んでいましたが、まずはきょうという日をしっかり迎えられたこと、あしたまた、一歩ずつ踏み出していくことを大切にしたいなと思います」

 ――これまでの経験をどう生かすか?
 「一人の力では優勝はできないと思っています。まずは自分のことをやることが大切だと思いますが、チームとしてやればいい結果は出ると思います」

 ――自主トレは?
 「例年、シーズンが終わって、球場やホテルを手配していましたが、今回は時間をかけてしまったので、自主トレについては何も決まっていません」

 ――小久保新監督のイメージ
 「小久保さんは同じ右打者として、僕が学生の時とか、凄く参考にしました。そういう意味では監督としてはこれから思うことが、コミュニケーションをとりながら考えを聞けたらいい。とにかくホームランを美しく打つのをかっこいいなと思いながら見ていました。YouTubeで小久保さんの特集は全部、見ました。足をケガして再起してというのは見ました。バット投げもマネしたいと思いましたが、僕はバットの投げ方が違うのでできない」

 ――キャンプではどんな姿を見せたい?
 「もし、1軍のキャンプに呼ばれるのであればひたむきにやる姿を見ていただきたい」

 ――メッセージを
 「本当にいろいろな方の期待を裏切るようなことをしてしまって、申し訳ないと思っています。自覚を持って、プロ野球が大好きな人たちのお手本になれるように頑張っていきたいと思います」

 ――パフォーマンスの不安?
 「3軍で練習させていただいて、いつも以上に体を追い込んでいました。体は万全なので頑張れるかなと思います」

 ――背番号25は?
 「日本でも海外でも長距離打者がつけるイメージがありましたので、僕も長距離砲で活躍したいという気持ちを込めていただきました」

 ――競争は激しい
 「まずは自分のことだと思っています。競争が激しくなればなるほど、自分が試される。競争が激しくなって、ここで打たなければいけないとか、一つ一つのことをやるのが、結果を出す方法だと思います。自分にできることを一番にやっていきます」

 ――FA宣言した時の「戒め」は今後もしていくか。
 「もちろんです」

 ――西武のファンへは
 「自分の口からあいさつをしたかったのですが、ここまで時間がかかってしまったこともあります。ファンの方にあいさつするのは、ここで先ほど述べた言葉であいさつという形になります。そこは本当に申し訳ないです」

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