彫塑について

彫塑
「彫塑」という言葉は、あまり身近ではないかもしれません。
日本にも古くから「塑造」の技法はありましたが、明治時代はじめまで主な彫刻技法は彫り刻んでいく「彫刻」でした。sculptureの訳語として、彫り刻む技法「彫刻(carving)」とかたちづくる技法「塑造(modelling)」を合わせて「彫塑」という言葉が生まれたのです。提唱したのは大村西崖という朝倉の先生でした。朝倉は「彫塑」という言葉に拘りを持ち、朝倉彫塑館と命名したのです。
しかし、「彫塑」という言葉は定着しませんでした。現在、日本では「塑造」を含んだ広い意味で「彫刻」と呼ぶことが一般的です。

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