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離脱率とは?定義・分析の必要性や計算方法を徹底解説!

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離脱率とは?定義・分析の必要性や計算方法を徹底解説!
離脱率は、Webページからユーザーが離脱する割合を示す、アクセス解析で重要な指標の一つです。ただ、どの程度の数値が適正なのか、直帰率とどう違うのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、離脱率の概要やGoogleアナリティクスでの確認方法、離脱率に関して押さえておきたいポイントを下げるための方法を解説します。なお、本記事で扱う離脱率は、最新のGA4ではなくUA(ユニバーサルアナリティクス)についてであることをご了承ください。

離脱率とは

離脱率とは
離脱率とは、対象ページを含むページビューのうち、そのページの閲覧がセッション(訪問)の最後になった割合 を意味します。

“離脱率は、個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合を示します。”
似たような言葉に、直帰率があります。直帰率とは、対象ページで始まったセッション全体のうち、その対象ページだけを見てそのままサイトから出て行ったセッションの割合を指します。

直帰率と離脱率の違いは、ベースとする指標の違いです。 直帰率はすべてのセッションをベースとした指標ですが、離脱率はページビューをベースにした指標 です。

離脱率の分析が必要である理由

前提として、離脱率が高いからといって、必ずしも悪いとはいえないことを押さえておきましょう。 最後に見ていたページに満足してサイトを離れたなど、きちんと理由があって離脱することもあるから です。

それでも、離脱率を分析するのには意味があります。ページによっては低い離脱率が望ましいことがあるからです。ここでは、離脱率の分析が必要な理由を解説します。

離脱してほしくないページでの離脱を防ぐため

離脱が望ましくないページには、次のようなものがあります。
  • お問い合わせページ
  • ECサイトで商品をカートに入れてから購入完了するまでの流れ
この場合、 問い合わせフォームや手順を精査し、どこで離脱しているかを確認して対策 しましょう。離脱率が低下し、コンバージョン数の増加につながります。

一方、離脱率の改善が不要なページは次の通りです。
  • 他サイトへの誘導
  • 購入完了やフォーム送信完了画面
これらは他サイトへ遷移することが前提のため、必然的に離脱率が高くなります。しかし、ページから離脱することで目的が達成されているため、離脱率を下げる必要がありません。

ただし、他サイトへ誘導しているのに他サイト以外への遷移が起きているなど、意図しないページへの遷移が起きている場合は導線の見直しが必要です。

離脱とページの読み込み速度は密接に関わっているため

ページの読み込み速度が遅いと、離脱率は上昇 します。その結果、ページビュー数やコンバージョン数の低下だけでなく、顧客満足度の減少を引き起こす可能性があります。
読み込み時間と離脱率は、密接な関係があります。Googleは具体的な読み込み時間と離脱率の関係を、次のように報告しています。
読み込み時間離脱率の上昇率
1〜3秒32%
1〜5秒90%
1〜6秒106%
1〜10秒123%
また、モバイルサイトで読み込み速度を上昇させたことでユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョン率が14%アップした事例も報告されています。
ページの読み込み速度は、「PageSpeed Insights」を用いて計測できます。コンバージョン数にも関わるため、遅いページがないかチェックしましょう。

離脱率が高いページは滞在時間も短い可能性が高いから

Webサイトの目的は、コンバージョン率を上げることです。 離脱率が高く、滞在時間の短いページがあると、ユーザーがコンバージョンページに至る可能性が下がります 。そのため、離脱率が高いページを分析する必要があります。

離脱率が高く検索結果で上位表示されているページであっても、ユーザーの検索意図を満たしていなければ、冒頭のリード文や最初の見出しで離脱され、滞在時間が短くなる可能性があります。また、デザインや文章が読みづらいページもすぐに離脱される傾向があります。

どのページに原因があるのかを見極めることが重要です。サイト内の一つ一つのページ構成や導線を確認し、原因を改善していく必要があります。

離脱率の計算方法

離脱率は、次の式で求めることができます。
離脱率=対象ページの離脱数÷対象ページのPV数×100
例えば、10人のユーザーが特定のページを閲覧したとします。このとき、6人のユーザーは閲覧後にサイト内の別のページへと遷移し、残り4人のユーザーは別サイトへ遷移またはブラウザバックをしました。

この場合、離脱率は「4÷10×100=40」なので、40%になります。

離脱率の確認方法

Google Analyticsで離脱率を確認する方法
離脱率の改善に取り組むためには、改善対象となるページを見つける必要があります。ここでは、Googleアナリティクスを使って離脱率を確認する方法をご説明します。

Googleアナリティクス上で次の操作をすると、離脱率を確認できます。

ページ:行動→サイトコンテンツ→すべてのページ
グラフの下にデータが表示され、その中に離脱率の項目があります。一番上にある大きな文字で表示されている数値が全ページの平均離脱率、その下にあるのが各ページの離脱率です。
離脱率
また、デフォルトだとPVの推移が表示されているグラフも、離脱率の推移グラフに変更できます。ページ左上に「ページビュー」と表示されているプルダウンメニューを「離脱率」に変更すれば、グラフを表示できます。
離脱率
現在表示されている数値は、直帰を含めたすべてのセッションを対象にして算出されています。セグメントで「直帰以外のセッション」を選ぶと、直帰ではないページビューを元にした離脱率が確認できます。
離脱率
直帰を除いた離脱率が50%を下回っている場合、興味のあるユーザはしっかり回遊している可能性が高いといえます。

離脱率に関して押さえておきたいポイント

離脱率の目安
離脱率について、押さえておきたいポイントを3つご紹介します。

離脱率の目安はどれぐらい?

離脱率は算出するページの特性によって大きく異なるため、離脱率の目安は存在しません 。メディア・ブログ・ホームページなどのサイトのタイプ、業種、コンテンツの役割によっても異なり、良し悪しの判断をするための明確な基準を設けることができません。

自社サイトの過去データと比較して、離脱率が上下していないかを確認しましょう。

離脱率を改善するにはどうすればいい?

離脱率の目安がないとはいえ、離脱して欲しくないページや回遊して欲しいページは存在します。このようなページの離脱率を改善するためには、次のアプローチが考えられます。
  • コンテンツの追加・見直し
  • 内部リンクやCTAの追加・見直し
  • EFO
  • ページスピードの改善
  • デザイン修正
  • web接客ツールの活用

離脱率の改善方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

GA4になったら離脱率はどうなる?

これまでは、ユニバーサルアナリティクス(UA)での離脱率について解説してきました。UAは2023年7月にサポートが終了するため、今後はGA4に移行すると考えられています。

UAでの離脱率はページビューを指標とした見方をしていましたが、GA4ではセッションを指標とした見方に変わります。

“離脱数は、あるページまたは画面における 1 回のセッション内で発生した、最後のイベントの回数です。離脱率は、あるページまたは画面で終了したセッションの割合です(離脱数 ÷ セッション数として計算されます)。”
離脱数|[GA4] 閲覧開始数と離脱数

例えば、次の5つのセッションがあるとします。

  1. ページ A > ページ C > ページ B > 離脱
  2. ページ B > ページ A > ページ C > 離脱
  3. ページ B > 離脱
  4. ページ A > 離脱
  5. ページ B > ページ C > ページ A > 離脱
ページAを含むセッションは4回、ページAで離脱したセッションは2回なので、ページAの離脱率は2÷4×100=50%です。

ページBを含むセッションは4回、ページBで離脱したセッションは2回なので、ページAの離脱率は2÷4×100=50%です。

ページCを含むセッションは3回、ページBで離脱したセッションは1回なので、ページAの離脱率は1÷3×100=33%となります。

離脱率の基礎知識まとめ

本記事では、離脱率の概要や計算方法、確認方法を解説してきました。離脱率が低下すると、コンバージョン率の低下にもつながります。自社サイトのページの離脱率を確認して、改善すべきページがないかチェックしてきてください。

離脱率を下げたいのであれば、「TETORI(テトリ)」を利用してみてはいかがでしょうか。TETORI(テトリ)は離脱防止に特化した機能を持つWeb接客ツールです。

ユーザーが離脱操作をした際に、ポップアップを表示して引き止めてくれます。スマートフォンやタブレット、パソコンと、デバイスを問わず様々な離脱条件に対応しています。細かなシナリオを組み合わせて、特定条件でのみポップアップが表示されるように設定も可能です。

また、ユーザー情報を自動で分析し、各ユーザーに最適なポップアップを表示できます。

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