(1) 沿 革
山岳救助隊は、登山道からの滑落、山岳地域での急病人等の山岳事故に対応するため、昭和62年に発足し、現在は八王子、青梅、秋川、奥多摩の4消防署に配置している。山岳地域における活動は、地形や気象の状況により厳しい環境下で長時間の活動を行う特殊性があり、消防ヘリコプター等と連携した活動も行う。
山岳救助隊員
(2) 車両・機体
山岳救助隊の車両は、各種山岳資器材を積載した小型の車両であり、山岳地域の狭隘路への出場が可能である。
また、未舗装道路等の悪路に対応するため、四輪駆動方式の車両となっている。
山岳救助車
(3) 災害対応
登山道にて要救助者を搬送する隊員
水登山道にて要救助者を搬送する隊員
ヘリコプターを誘導している隊員
極寒の雪山の中、要救助者の保温をしている隊員
崖から要救助者を救出する隊員
航空隊と連携し、ホイストにより救出をしている隊員
(4) 主な資機材
カラビナアルミ製で、軽量・丈夫な構造となっている。
スリングテープ状の化学繊維を輪にして縫い合わせたもの。 立木などに巻き付け、支点等の作成に使用する。
山岳ロープザイルとも呼ばれ、繊維が編み込まれており、よりや擦れに強い。
バスケット担架フレーム部はアルミチューブで補強されている。持ち運びが容易なように、2分割の組立式構造となっている。