被災地支援のふりして…ニセ自衛官に注意 本物は「ニーズ把握隊」の肩章あり 自衛隊、穴水町が呼びかけ

2024年1月11日 11時50分
 能登半島地震の被災地で、迷彩服を着用し、支援を装って被災者に接触するニセ自衛官が目撃されているとして、石川県穴水町や自衛隊が警戒するよう呼びかけている。住民が偽者を見破れるよう「本物」の自衛官は「ニーズ把握隊」と記した肩章を身に着け活動にあたっている。
 町は10日午前、X(旧ツイッター)公式アカウントに肩章の写真を投稿して注意を促した。「偽者が肩章をまねしてしまう」とのコメントが寄せられたため、写真を削除した。
 町で活動する自衛隊によると、被災地で一般家庭に侵入しようとした迷彩服姿の不審者が報告されている。本物との見分けがつくよう、穴水や輪島、珠洲、七尾各市町などで活動する陸上自衛隊姫路駐屯地第3特科隊は肩章を制作。9日から、高齢者の自宅に物資を届けたり、避難所で要望を聞いたりと住民に接する隊員が右肩に肩章を着けている。今後着任する後任隊員も着用する予定だという。炊き出しや給水支援を行う隊員は着用しない。

自宅生活者に味噌汁を手渡す自衛隊員。炊き出しをする隊員は肩章を着用しない=穴水町で


 同隊の中垣喜裕第4中隊長は「肩章がない自衛官に話しかけられた時は警戒し、どこから来たのか、どこで活動しているかなどを尋ねて本物かどうかを確認してほしい」と助言した。

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