足利学校創建者説の小野篁に焦点 6月2日まで企画展

2024年4月16日 07時51分

孔子廟内にまつられる小野篁坐像=足利市で

 平安時代に京都で活躍した公卿(くぎょう)、文人の小野篁(たかむら)と、足利学校の関わりに焦点を当てた企画展「小野篁と足利学校」が、栃木県足利市昌平町の史跡足利学校で開かれている。6月2日まで。
 篁は諸説ある足利学校創建者の一人。遣隋使・小野妹子の子孫で、「参議篁」として百人一首の「わたの原 八十島(やそしま)かけて 漕(こ)ぎ出でぬと 人には告げよ 海人(あま)の釣舟(つりぶね)」が有名だ。
 展示は約20点。篁らが編さんした法律解説書「令義解(りょうのぎげ)」、歌人としての人物像を紹介した「百人一首拾穂抄(しゅうすいしょう)」(いずれも江戸時代刊)をはじめ、篁創建説の根拠の一つになった儒学者、林羅山の日記「羅山林先生集」も紹介する。篁の神位は数十年ぶりの公開で一見の価値があり、校内の孔子廟(びょう)で篁坐像を見学することもできる。
 問い合わせは同学校事務所=電0284(41)2661=へ。(梅村武史)

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