<社会編>九州で猛烈な雨 命守る行動を
2020年7月21日 07時36分
九州で4日以降(いこう)、猛烈(もうれつ)な雨が降(ふ)り続き、熊本(くまもと)県の球磨(くま)川や大分(おおいた)県を流れる筑後(ちくご)川が氾濫(はんらん)、多くの住宅(じゅうたく)が水につかり、各地で土砂崩(どしゃくず)れも起きました。熊本県を中心に70人以上が亡(な)くなり、100万人以上に避難指示(ひなんしじ)が出されました。
気象庁(きしょうちょう)は、九州の各県に大雨の特別警報(とくべつけいほう)を出しました。特別警報は大雨・洪水警戒(こうずいけいかい)レベルで最も高い5に相当し、命を守る行動が求められます。
両県にも一時、特別警報が出され、各地で川が氾濫するなどの被害(ひがい)が出ました。猛烈な雨になったのは、暖(あたた)かい空気(太平洋高気圧(こうきあつ))と冷たい空気(オホーツク海高気圧)がぶつかり合ってできる梅雨前線(ばいうぜんせん)が活発化したのが原因(げんいん)です。前線に暖かく水蒸気(すいじょうき)量の多い空気が流れこんで積乱雲(せきらんうん)が発生し、風に吹(ふ)かれながら線状(せんじょう)に連なる「線状降水帯(せんじょうこうすいたい)」が形成され、同じ場所に大雨を降らせました。
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