テレワークで働く意欲下がる人が1.6倍に チームの仕事が減ると顕著 調査結果

2021年1月8日 20時34分
 テレワーク開始前に比べ開始後の方が「働くモチベーション(意欲)が低い」と感じている就業者が多いことが、リクルートキャリア(東京)の調査で分かった。特に「複数人で取り組む仕事が減った人」で、意欲の低下が目立った。(池井戸聡)
 調査は新型コロナウイルスの感染拡大に伴いテレワークを始めた約2200人を対象に実施。働く意欲が「やや低い」または「非常に低い」と感じている人は、テレワーク開始後は計22・5%で、「開始前」の14・1%を8・4ポイント上回った。
 中でも複数人のチームで取り組む仕事が減った人では、意欲が「やや低い」と「非常に低い」の合計は、テレワーク開始後(28・4%)が開始前(13・9%)を大幅に上回った。意欲が「非常に高い」と「やや高い」人の合計も、テレワーク開始後の方が低下した。
 テレワーク開始後は①仕事の全体感の把握②重要性の実感③上司や同僚からのフィードバック(指摘や評価)の3点で、低下を感じる人が多い傾向がみられたという。
 同社の担当者は「テレワーク導入で、相互の情報のやりとりが損なわれたことが意欲の低下に影響していると考えられる」と分析。首都圏を対象にした緊急事態宣言の再発令でテレワークの増加が見込まれる中、「一致団結し前進するため、社員が仕事の意義を共有することが重要になる」と指摘した。

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