沢村忠さん死去 元キックボクサー 「キックの鬼」

2021年4月2日 07時22分
 昭和のキックボクシングブームの立役者で「キックの鬼」と呼ばれた沢村忠(さわむらただし)さん(本名白羽秀樹(しらはひでき))が肺がんのため三月二十六日に死去した。一日、親族が発表した。七十八歳。旧満州(中国東北部)生まれ。葬儀は近親者で行った。
 幼少期に祖父の影響で空手を始め、後にキックボクシングに転向。代名詞の「真空飛び膝蹴り」を武器にKO勝ちを重ねた。一九七三年には、プロ野球の巨人で三冠王に輝いた王貞治さんらを抑えて日本プロスポーツ大賞を受賞。半生を描いた漫画、アニメの「キックの鬼」が大人気を博した。
 現役引退後は自動車整備士の資格を取り、会社を経営。関係者によると、子どもたちを指導するなど後進の育成にもあたっていたという。

関連キーワード


おすすめ情報