1976年に出演した資生堂「バスボン」石けんのCMでブレークし、その後はアイドルからヌード公開、にっかつロマンポルノ出演と話題を振りまいた女優の松本ちえこ(本名千枝子)さんが急死していた。60歳だった。

 関係者によると11月17日、同居する娘でタレントの高澤桃子が松本さんが亡くなっているのを発見した。死因は大動脈瘤破裂だった。前日まではふだんと変わりない生活だったという。

 74年に「ボーイフレンド」で歌手デビューし、76年に出演した「バスボン」のCMで、♪まん丸顔の女の子はいい妻になれるって♪と歌った「バスボンのうた」で人気に。清純派アイドルとして「恋人試験」(76年)、「ぼく」(同)などがヒットした。

 女優としても映画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(77年)に出演、「博多っ子純情」(78年)ではヒロインを務めた。同年、本紙にT159・B80・W57・H85の18歳のピチピチ小麦色ボディーを披露した。

 77年末、卵巣系の腫瘍が見つかり、それを週刊誌が「妊娠か」と報じた妊娠疑惑騒動があったが「病気して4キロやせちゃった。胸からやせちゃうので嫌。だってヒップが大きく見えちゃうから」とあっけらかんと振り返っていた。

 20歳だった79年「月刊プレイボーイ」で衝撃のヌードを公開し、話題となった。さらに84年には「にっかつロマンポルノ」に出演し、濡れ場を披露。90年には未婚の母として高澤をもうけ、その後、年下のミュージシャンと結婚。95年、フランス・プロバンスで撮影した自己プロデュースのへアヌード写真集を発売した。

 99年に離婚。2005年に芸能界デビューした高澤とは歌番組やバラエティー番組で母娘共演も果たした。高澤は結婚し、松本さんの孫にあたる1児をもうけ、3世代で同居していた。早すぎる死に、還暦世代の男性は少なからずショックに違いない。