高校世界史B

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5分でわかる!自らを守るための工夫

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この動画の要点まとめ

ポイント

自らを守るための工夫

高校世界史 中世ヨーロッパ世界の成立4 ポ1 答え全部

これでわかる!
ポイントの解説授業
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中世ヨーロッパ世界の成立の4回目。
今回は「封建社会の成立」について学習します。

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ポイントの1つ目は「封建制度」です。
この授業では、中世ヨーロッパの 社会のしくみ に注目します。まずは、前回までの授業を振り返りましょう。

相次ぐ民族の侵入と、人びとの不安

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中世ヨーロッパ世界では、375年に ゲルマン人の大移動 がありましたね。彼らはヨーロッパ各地に移動し、ゲルマン人国家を多数建国しました。その多くは短命に終わりましたが、唯一長生きしたのが フランク王国 でした。

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フランク王国は長生きしましたが、結局は分裂してしまいます。この分裂と同時期に、北欧で暮らしていた ノルマン人 が移動を始めます。彼らは ヨーロッパ各地に侵入してきたのです!

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ゲルマン人の侵入の次は、ノルマン人の侵入。ヨーロッパで暮らす人びとは 不安で仕方ありません。 土地や財産を奪われたらどうしよう、殺されてしまったらどうしよう...。こうした人びとの不安を背景に、「 封建制度 」と呼ばれる社会の仕組みが誕生することになったのです。

封建制度ってどんな制度?

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封建制度は、ローマ末期の 恩貸地制度 (おんたいちせいど)と古ゲルマン社会の 従士制 (じゅうしせい)が融合して成立しました。 恩貸地制度 とは、有力者に土地を預けて、再び借りる制度です。有力者の名前を借り、 自分の土地が奪われないように守ってもらう わけです。一方の 従士制 とは、有力者に忠誠を誓いその従者となる制度です。

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恩貸地制度と従士制。
この2つの制度が合体し、 封建制度 が誕生しました。
こちらを見てください。

封建制度
高校世界史 中世ヨーロッパ世界の成立4 ポ1 ppt参照
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封建制度では、主君が家臣に 封土 (領地)を与え、家臣は主君に対し 軍役の義務 を負います。 両者ともに義務を負う 、このような関係を「 双務的契約 」といいます。

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土地を与える代わりに、もしもの時は戦いに参加してもらう。土地をもらう代わりに、もしもの時は戦いに参加する。主君も家臣も、それぞれの義務を守る必要があったのです。

新たな社会階層が登場

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少し話が変わりますが、当時のヨーロッパ社会には 階層制 (ヒエラルヒー)が存在していました。 国王諸侯騎士 の3つの階層です。こちらを見てください。

高校世界史 中世ヨーロッパ世界の成立4 ポ1 ppt参照

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1つ目の 国王 は「 形式上のリーダー 」です。

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2つ目の 諸侯 は広大な支配地域と家臣をもつ有力者を指します。ちなみに、この諸侯の中から選ばれた 代表者 が国王となったので、国王は「 形式上のリーダー 」という位置づけでした。あくまで諸侯の「 代表者 」であり、絶対的な権力を握っていたわけではありません。

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3つ目の 騎士 は、3つの階層では一番序列が低い存在です。彼らは 馬に騎乗して戦う ことが主な役割でした。騎士は諸侯や国王に家臣として仕えたのです。

高校世界史 中世ヨーロッパ世界の成立4 ポ1 ppt参照

高校世界史 中世ヨーロッパ世界の成立4 ポ1 ppt参照

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以上、封建制度について説明しました。
社会不安が高まった中世ヨーロッパにおいて、土地や財産を守るため、主君と家臣が 双務的契約 を結んだのです。今回学習した内容を、しっかり覚えておきましょう。

この授業の先生

新里 将平 先生

「世界史を楽しく,わかりやすく教えたい!」をモットーにストーリー性のある授業展開で、歴史上の人物や国が当時何を考え、どう動いたかを感情を込めて伝える。

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