洗濯機は生活に欠かすことのできない家電製品です。
家族全員分の大量の洗濯物を毎日洗っている家庭や、週末にまとめて洗濯する人も少なくないでしょう。
日頃から使用している洗濯機について本当の寿命や買い替えのサインが知りたいところです。
買い替えサインが出ているのに、気づかずにそのまま使い続けることで洗濯物が綺麗にならない…といったことになっていては選択の意味がありません。
洗濯物のカビ汚れや臭いの原因になってしまうので、寿命や故障のサイン、買い替えのサインを把握しておくことはとても重要なことです。
洗濯機の寿命
子供がいる家庭では、毎日のようにたくさんの洗濯物が出てしまい、1日に何度か洗濯を回すことも少なくはないでしょう。
特に、子供たちがスポーツや部活などをしていると、泥や汗などの衣類汚れがひどいこともあります。
洗濯機は衣類を洗濯槽のなかで揉んだり押したりして汚れを浮かび上がらせ、その後は水できれいに洗って最後は高速回転で衣類を脱水します。
ドラム式は数時間かけて完全に衣類を乾燥させるので、その後屋外で干す必要もありません。
JIS規格や各メーカーの試験条件によっても異なりますが、内閣府が行った消費動向調査では平均寿命が約10年とされています。
正しい使い方でメンテナンスもきちんと行えば、10年以上使い続けることが出来てもおかしくはありません。
ですが、洗濯機のメーカーの部品保有期間は6年とされています。
洗濯機が製造終了になってからその後6年しか部品を保有しなくなってしまうため、修理対応が難しくなる可能性があるので注意が必要です。
国税庁が定める、特定の資産が使用可能な期間を指す洗濯機の耐用年数も6年と設定されています。
こうした背景もあって、洗濯機はおおよそ10年前後が寿命であると考えておいたほうが良いでしょう。
購入後6年経過してから修理に出しても、部品がないことで修理ができない可能性があることを覚えておく必要もあります。
洗濯機の寿命が近いサイン
洗濯機は耐用年数6年を満たしていなくても、時折不具合が生じることがあります。
寒い真冬の朝などには、給水がうまくいかないこともあるのです。
この場合、給水ホースの凍結や詰まり、蛇口栓が閉まったままになっていないかをまず確認しましょう。
いずれもすべてクリアしているにも関わらず、給水がうまくいかない場合には洗濯機自体の問題であり、寿命が近いサインとも考えられます。
また、洗濯機は洗濯途中に止まってしまうこともあります。
洗濯物を入れすぎて重量オーバーになることや、洗濯物が洗濯槽の中で偏ってエラーで止まったり、洗濯機の足が床と接地していないなどといった時に途中で止まってしまうことがあります。
ただ、このような原因が見られない場合に途中で止まってしまうのは寿命が近いサインかもしれません。
洗濯中の、ガリガリやキュルキュルといった聞きなれない音がした場合も要注意です。
洗濯機の部品が一部外れていたり、破損してしまっていることでこうした異常音が出ることも多いです。
洗濯槽からカビや焦げたような異臭がする場合も、寿命の可能性があります。
特にドラム式の場合、乾燥機能が異常に弱く感じる時も、洗濯機のどこかに不具合が発生している証拠であり、寿命が近いとも言えます。
また、洗濯機本体から水漏れが起こっているときは、どこかに穴が開いてしまっている可能性も捨てきれません。
階下への水漏れ被害を及ぼす可能性もあるので、すぐに使用を中止しましょう。
水漏れをはじめ、いずれのケースも早急にメーカーや修理業者に相談し対処してもらう必要があります。
洗濯機を長く使うためのコツ
洗濯機は毎日使うものであるからこそ、性能がよく高品質なものを購入したいと考える人も多いでしょう。
ドラム式洗濯機になると、製品価格で20～30万円程度はかかります。
しかし、高額な洗濯機だからといって洗濯機の寿命長いとは限りません。
使い方を誤ればどれだけ高価な洗濯機であっても、10年未満で故障してしまいます。
高いお金を払って購入した洗濯機を長持ちさせたいのは当然です。
ここで洗濯機を長く使うためのコツを紹介します。
最も基本的なことは、容量以上の洗濯物を詰め込みすぎないことです。
洗濯機のモーターに多大な負荷がかかるため、それだけで部品なども摩耗してしまい劣化が早くなってしまいます。
洗濯物をたくさん詰め込みすぎることは、ぎゅうぎゅうできれいに洗えないことにもつながります。
たくさんの洗濯物が毎日大量に出るのであれば、洗濯機の容量サイズを大きなものに買い替えると良いでしょう。
洗濯洗剤の量にも注意が必要です。
きれいにしっかり洗いたい気持ちから大量の洗剤を投入する人もいます。
また逆に節約したいがために少量の洗剤で洗う人も少なくありません。
しかし、いずれも雑菌やカビを繁殖させる原因になってしまいます。
長持ちさせたければ洗剤も適量で使うように心がけましょう。
そして最も大事なことは、洗濯機の定期的なメンテナンスです。
カビ取り剤や洗濯クリーナーを使って、月に一度はきれいに掃除することが大事です。
メーカーによるメンテナンスを受けるのも良いでしょう。
買い替えにおすすめの洗濯機3選
洗濯機の買い替えにおいては、今まで使っていた洗濯機の欠点をカバーできる製品があるかどうか、商品をよく吟味すると良いでしょう。
そのうえで、家族の人数、洗濯の頻度、生活スタイルなどを良く考慮したうえで、ドラム式がいいのか縦型がいいのかを検討して買い替える必要があります。
マンションなどは、特に近隣への騒音を配慮し静音性の高い洗濯機を買っておくと、時間に関係なく洗濯できるようにもなります。
自動洗浄機能がついていると、お手入れやメンテナンスの手間が省け、寿命を長くすることにもつながります。
日立 BW-DX90H ホワイト
製品概要
計量&投入の手間を省く「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」、乾燥機能搭載の9kgタイプ。
ここがオススメ
シンプルなデザインでどんなインテリアにもマッチする縦型洗濯機です。部活やスポーツをしている子供がいる家庭にも嬉しいファミリータイプで、洗濯9キロと大容量です。予洗いの手間を減らす洗浄力「ナイアガラビート洗浄」機能を搭載。液体洗剤・粉末洗剤それぞれに適した洗い方をすることで、予洗いの手間を減らす洗浄力を実現しています。
SHARP ES-X11A-SL クリスタルシルバー
製品概要
高い洗浄力や乾燥力に加え、業界最高水準の省エネ・節水・低騒音を実現。
ここがオススメ
あらかじめ、液体洗剤や柔軟剤をタンクに入れ、液体洗剤・柔軟剤の銘柄をアプリに登録しておけば、毎日のお洗濯はスマホアプリ内で操作するだけ。騒音レベルも39dBと、毎日のお洗濯に嬉しい性能です。シワ抑え乾燥コースでは、約50℃の低温大風量を衣類に吹きかけてシワを伸ばしながら乾燥します。
東芝 AW-10VP2(T) ボルドーブラウン
製品概要
「抗菌ウルトラファインバブル洗浄W」搭載、縦型洗濯乾燥機。
ここがオススメ
Ag+抗菌水で洗うことで洗い・すすぎも行い、衣類を抗菌します。液体洗剤・柔軟剤自動投入機能も搭載で、使いすぎを防ぎます。忙しい時にもラクラク洗濯ができる優秀な洗濯機です。
まとめ
洗濯機の寿命は10年前後であるといわれています。
しかし稼働中に異音がしたり、ドラム式の乾燥機能が弱く感じられたり、焦げたカビ臭さが洗濯槽からした場合、買い替えのタイミングと言えます。
洗濯機を買い替える際には、ライフスタイルや性格、特性や以前の洗濯機の欠点をカバーできるものを選び購入することが大事です。
そして買い替えた洗濯機を長く使い続けるには、洗濯物や洗剤の容量を守り、月に一回のメンテナンスをすることが大切です。
